薬膳鍋がおいしかった
おはようございます。まる(@hayaokimaru1)です。
さっそくですがタイトルでバレてしまっているので早々に打ち明けましょう。
私、料理はまあ基本はできるもののそこまで専門的な料理まではしないですが、もとが実験好きなんですかね、たまに思い出したようにレアメニューを作ることがありまして、この間の週末、家族と外でランチをしていたら珍しくアジア料理が食べたいというもんでそういう店をネットで探して入ったんですよね。
で、そこの店で家族が「スープ飲みたい。ランチなのにお腹いっぱいにならないやつだけどなんか味わいたい」ってことで頼んだのがこれだったんです。
知ってます?バクテーって。私は聞いたことも食べたこともありませんでした。
「肉骨茶」と書いて、バクテーって読むらしいです。
これがね、台湾旅行を思い出させるあの強烈な匂いの「八角(スターアニス)」がすごくて、美味しくてハマるんですよ!
あとで調べたところ、マレーシアとシンガポールで主に飲まれる薬膳スープとのことで、特徴はスペアリブが入っていること。
ただ検索してみても入れる薬膳の種類や、スペアリブは絶対だけどそれ以外の野菜はお店や家庭によって違うらしく、大根を入れたり、しいたけだったりマッシュルームだったりと幅が広い。
私たちがお店で食べたものには、スペアリブとしいたけ、マッシュルームだけ入っていました。大根はなし。
で、この八角の匂いがなつかしくてなつかしくて!味もやさしくてスペアリブもトロトロのホロホロで箸でちょっと持ち上げただけで骨ばなれするしで、二人とも一気にハマりまして、でまあいつも読んでくださっている方はもう予想していると思いますが、うちらは「家でこれ作って食べよう!」という考えにいたりました。
いや私の勝手な想像として、こういう薬膳鍋ってまず薬膳そろえるだけでけっこうなお金かかるし、煮るのも時間かかるし、そんで結果的に時間もお金も使うからそれならお店で食べたほうが早いじゃんってなるやつ。なんだけど。
でもね、さすがに1,200円は高いだろうと。
スープだけで1,200円ですよ?それなら薬膳そろえて数回作るわ!って思って。
あとこれが一番の理由ですが、ホットクックはもちろん普通の煮物とかおかずを作れますが、真骨頂なのが電気で無水調理できるもので、しかも電気代が超安く済むのに1時間とかの煮物ができるし、手間かからないしで、こういうバクテーみたいな料理こそホットクックの出番でしょう。
ということで、初めての薬膳鍋をホットクックで作るという高いハードルに今回チャレンジしてみました。
バクテー(肉骨茶)のホットクックでの作り方
先に書きましたが、バクテーはネットで調べる限り人によって入れる薬膳の種類や、食材も違ってきます。
なので、私は今回、お店で食べたバクテーの味を頼りに、っていうか美味しかったので!その味を思い出しつつできるだけそれに沿ったものを作るように心がけました。
あ、でもうまくいけば、このレシピでみなさん作れるくらい、ネットの基本バクテーからはそれない程度にしています。
【バクテーのレシピ】
・八角(スターアニス) 1個(調味料専門店で1袋200円)
・棒状のシナモン 1本(カルディで1袋200円6本入り)
・ナツメ 1個(カルディで1袋200円たぶん4個入り)
・クコの実 数個(スーパーで1袋130円)
・ホールの黒こしょう 10粒(スーパーで1袋80円)
・にんにく ホールまるまる1個(ホール3個で100円)
・ショウガ 大きい1かけら(大きい2かけらで100円)
・スペアリブ(500gで500円)
・しいたけ(大サイズで8個くらい250円)
・昆布(スーパーで300円。売っている帯状のもの1枚使います。これをダシ用に大きめにカットしておく)
・醤油大さじ1
・オイスターソース大さじ1(オイスターソースがなければ醤油大さじ2でOK)
↓下にそろえた薬膳とか主なやつの写真おいておきます↓
・八角(スターアニス)
・シナモン
・ナツメ
ナツメって八角みたいな香りもするんだけど、実は甘いって知ってました?
これが中華街などの香辛料のお店に行くと匂ってたのも今回知りました。
・クコの実
・スペアリブ
【作り方】
※さっそくでどうかって感じですが、私ここで湯通しに失敗しました!
本当は湯通しというのは、お湯の中で肉を少しの時間煮て余計な脂をぬく作業なんですが、私ここをサボった!
肉の上から熱湯をかけただけ…サラッとかけて霜降りみたいになればいいかなと思ったんですよ…
でもあとで思い出したら、これ同じことを牛すじの煮物のときにやって、牛すじがあまりに脂っこくてギトギトで食べられたもんじゃなかったんです。
結果的にバクテーも最初の出来上がりのとき超脂がすごくて!食べられなくて、そんであとで脂抜きをしましたので、その話は最後の方に。
(生の部分が見えるから、ここを本当はしっかり脂をぬかないとダメ)
※本来は調味料たちはメッシュの袋に入れて煮るらしいんだけど、私はそれがなかったからそのまま入れました。
しいたけを入れると一気にかさばりますね。
※目安はこのMAX部分です
ネットのメニューでは水1リットルとか1.5リットルが多かったですが、私はホットクックなので、入れられる量までしかできません。
でも、それでも今回MAXのところでも900mlのお水を入れることができました。
なので、1リットルとほぼ近い量が入れられたことになりますね。
これもネットではだいたい1時間煮る、と書いてありました。
なので、今回ホットクックで初の手動調理設定ボタンを使うことに!
60分煮る設定なので、取説を参考に
これで「手動のメニュー番号1-2・60分」を設定。
(1-1にすると「まぜ技ユニット(かき混ぜ棒みたいな役割)」を付けなくてはならず、そうすると食材がグチャグチャになると思い、付けないで済む1-2にしました)
あとは1時間待つだけですが、途中10分くらいたったころかしら、ホットクックが「シュッシュ」と言い出し、次第にあの八角の匂いが部屋に充満しだす!
台湾のお店でけっこうな八角スメルがしたから予想はしてたけど、予想以上にこれは香りが強い…
こういうことも予想して窓全開にできる5月のさわやかな時期を選んで良かった…。
これはね、八角をかいだことがない、好きか嫌いかもわからない初めての方には刺激的と思われます。
なので、初めてになる人は、まず自分に合う匂いなのかどうかお店で食べるか、八角自体をかぐかして確かめておきましょう!
スペアリブの脂抜きをあとからする
そして1時間後、こんなかんじになります。
ここでやはりミスだわー!と再確認したのがスペアリブの脂抜きをきちんとしなかったせいで、脂がすごい浮いている。
まあでも今回はこれでいくしかないので、とりあえず味付けをします。
味付けは、醤油大さじ1、オイスターソース大さじ1、に私はしました。
これだとお店よりはかなり薄味です。というかお店のやつちょっと塩っぱかった。
なので、これは後からちょいちょい足せるので、お好みで足してください。
…
で、ここで終われるはずもなく。私は脂抜きをしないといけなくて、思いついたのが、これを一度冷蔵庫で冷やせば、水と脂が分離して、上にたまった脂だけすくいだせばだいぶ澄んだスープになるのでは?ということ。
で、試してみたら…
正解でした。
かなりサッパリした!
しかも、にんにくと八角の香りがして、とっても美味しいし、ショウガと胡椒で身体がポカポカする!
あの胡椒ね、ネットで「入れれば入れるほど身体があたたまる」って書いてあって、私信じてなかったんですけど、これマジですごい温まるから!
胡椒の力って、ピリッとした感覚だけでなく、味としてたくさん入れると美味しくなるんだっていうのを今回学びました。
ちなみにうちは1時間後に出来上がってすぐ食べるのではなく、味をなじませるためにこのまま冷まして、その後冷蔵庫に1晩寝かせて、浮いた脂をとってから再びホットクックで温めて食べました。
まとめ
ということで、今回は脂抜き問題というミスがありながらも途中でなんとかリカバーし、バクテーにありつきましたが、これ本当に美味しいです。
食材がシンプルなやつって、そのぶん薬膳で味に深みが出ますね。
初回は揃えるのにちょっとお金はかかるけど、一度揃えたら日持ちするので、数回作れてしまうから1回分にしたらそんなに高くありません。
っていうかさ、バクテーみたいな料理って、なんであんなにお店だと高くなってしまうかって、薬膳の単価もあるけど、その手間だと思うのよね。
普通に鍋で調理したら1時間も火の前に立ってられないでしょう、忙しい主婦・主夫は。
そこを補ってくれるのがホットクックの役目。
そして保温してくれるのもホットクックで、この機能があるからこそ、朝から薬膳鍋が飲めるというものです。
まだまだ薬膳が残ってますので、これはまた次回バクテー再チャレンジか、または他の薬膳にチャレンジするかしてみようと思います。