13年または17年に1度あらわれるセミの話
おはようございます。まるです。
今日は読書感想ですが、久しぶりにビジネス本以外でヒット!
「素数ゼミの謎」
タイトルからして面白そうでしょう。
でも小説のタイトルによくある比喩ではなく、ガチでセミの話。
アメリカには13年または17年に1度あらわれるセミがおり、なぜそうなったのかという謎にせまる内容です。
書いているのは実際に数理生態学を専攻し、進化理論を研究している人で、ファンタジーではなく、でもまだ完全には解明されていないので著者の推論を含みつつも「本当にそうかもしれない」と思わせてくれます。
13と17という素数の年に姿を表すことから著者は素数ゼミと読んでいますが、一般的には周期ゼミと呼ばれるそう。
本では、この素数ゼミの3つの大きな疑問
①なぜ13年と17年なのか
②なぜこんなに長年かけて成虫になるのか
③なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか
に答えていきます。
読者対象は図書館では中学生になってたけど(素数の話が出るから)、氷河期の話から現代の地球温暖化の問題、生物の進化の流れ、そして頭を使うけど謎解きにワクワクする素数の話など、大人が読んでも夢中になるとともに考えさせられる素晴らしい本です。
私は数学どころか算数も大のニガテですが、中学生を対象にしているだけあって、わかりやすく絵で説明してくれているし、わからない数式の画はぶっちゃけ私も飛ばしたけど大丈夫、文章だけでも最悪わかる。
次に素数ゼミが現れるのは2021年!
ちなみにちょっとネタばらしすると、自分は最初のほうで、勝手に13年に1回、17年に1回、”ある特定のところでしか”現れないと思ってました。
例えばですけど、
・2000年(13年ゼミ)に東京タワー周辺で現れたら、
・次は2004年(17年ゼミ)に東京タワー周辺にまた現れる。
ということは、次は
・2014年(13年ゼミ)がまた東京タワー周辺に現れ
・2017年(17年ゼミ)が東京タワー周辺に現れる
だと。
でも実際読んでみたら違いました。
“アメリカのいくつかの地域で”、”13年または17年のセミが現れて” いるようです。
最近だとアメリカで話題になったのが2004年のときだったらしいのですが(でもこの本が書かれたのが2005年なのでそのせいもあるか)、
そのあとに13年ゼミが出てくるとしたら2017年。
17年ゼミなら…そう、2021年!
ということで、この本を読んだ私は今から来年が楽しみです。