台湾の観光名所・九份
台湾に初めて行く人なら必ず寄る観光名所が九份。
私も行きましたが、映画のようなレトロな街並みと、高台から見渡せる海が最高でした。
ガイドブックにもその行き方はいろいろと書かれているんですが、旅行につきものの、ガイドブックに載っていない面倒なことも実はいくつかありまして。
実際に行ってみてわかったのが、九份行きの忠孝復興駅のバス停の場所が変わったこと。
(これは帰国してからネットで調べたら、何回か変わっているみたいですね。)
行きで駅からバス停に着くまでにけっこう迷ったうえ、駅の出口ですぐに白タクの客引きに捕まり、バスに乗るまでに気力をつかいました。
あと、日本と違ってバスの停留所に時刻表がなく、いつまで待てばいいのか、けっこうヤキモキしたこと。
特に帰りのバスは激混みで、まず1回目で乗れることはないと思います。
夕方のライトアップを楽しんだものの、周りがすっかり暗くなってくると、自分がいつバスに乗れるのか不安にもなるし。
なので、これから行く人がそういうことがないように、自分が覚えている限りで残しておこうと思います。
行き:MRT忠孝復興駅から九份まで
まずは、MRT忠孝復興駅の1番出口で降りてください。
降りたら回れ右して、後ろの方向に歩く。
駅の改札から1番出口のエスカレーターを上がりきったすぐのところで、客引きの人が料金表の紙を見せながら、タクシーで行かないかと声をかけてきます。
人間って道がわからず、しかも面倒そうな人に声をかけられたら、とりあえず目の前の道をまっすぐ行きがち。
でもその道で足早に去ろうとしても、実はその数メートル先が旧バス停で、客引きの思うツボなんです。
旧バス停の案内を指さしながら(下の写真。ちなみに第一銀行は見当たらなかったので目印にしないほうがいい)、今の乗り場はここじゃないし、タクシーなら50分で、200元で行けるよ!と行ってきます。
でも、バスで行ったら半額で行けるし、私のときは1時間30分で着いたのよね。
急いでいてお金に余裕がある人なら白タクでもいいと思いますが、客引きとしては1往復あたりの単価を上げるため、他の日本人も乗せて相乗りにしてます。
まあまだ「バス乗り場変わったよ!」って教えてくれるだけ親切な客引きなのかな。
後ろの方向に歩いてきて、まっすぐ数十メートル進むと、目の前に大きな交差点がある(高架の道路がある)ので、そこを左折。
また数十メートル進むと、左手に小さな公園。
右手に見える緑の芝生のところが公園で、公園のあたりから今来た道を振り返るとこんな景色です。
公園の隣に写真のようなお店があるはずです。
私のときは、白いベンチが置いてありました。
そのお店の目の前が、九份行き1062番のバス停「瑠公圳公園」です。
ちなみに、バスを待っている間も、ずっと客引きの人が声をかけてきます。
バス停に時刻表がないので、ひたすら目的のバスが来るまで待つしかないんですが(私たちは15分くらいだった)、客引きの人はどうして知っているのか、バスが来る直前になると、200元から「150元で行くよ!」と値下げしてました。
私のときは悠遊カード(Easy card)で乗ったので、今回はその方法だけ。
バスに乗るときは、日本のバスと同じように、先に悠遊カードをカードリーダーにかざします。
そうすると、下のようなカードを運転手から手渡されます。
このカードはなくさないように。
九份で降りるときに、このカードを運転手に返して、また悠遊カードをカードリーダーにかざせばOKです。
降りるバス停は、「九份」または「九份老街」で。
この2つのバス停の間くらいに九份の入り口があるからです。
乗ってから気づいたんですが、日本のように、運転手の頭上に電子掲示板の案内がありませんでした。
また、電車のように、壁に路線図がはってあることもない。
これはどうやって降りるって伝えればいいんだろう…。
結果から言うと、他の乗客もみんな九份に行くし、運転手もそのことを暗黙の了解というか、わかっているので降りるべき駅についたらうながされました。
でも途中で、現地の中学生の集団とか、おばちゃんとかも乗って降りて、そのときは降車ボタンを押してたけど、それって景色見ながら判断してるの?
台湾の人で、はじめてこのバスに乗って、九份の前で降りる人はどうすればいいんだろう…と勝手に悩んでました。
帰り:九份からMRT忠孝復興駅まで
九份は夕方からのライトアップの景色が見どころなので、どうしても帰る時間が夜になる人が多いでしょう。
私もライトアップのあと、バス停が混む前にと急いで着いたのが19時10分くらい。
でももうその時点で、バス停は長蛇の列でした。
ちょっとでも並ばないようにしようと、行きのときに降りた坂の下にあるバス停「九份」ではなく、坂の上の「九份老街」から乗ったら空いているんじゃないかと思って行っても、みんな考えることは一緒。
(実際の列はこの写真の3倍くらいあります)
帰りの次のバス停になる「九份」は逆にガラガラでした(でもすでに満席だから絶対ここからは乗れない)。
そしてこのバス停「九份老街」でも、路線図は貼ってありますが、時刻表はありません。
1本目が来ても当然乗れるはずはなく、次はいつくるかわからない。
そんな不安な心の隙間にまたもや客引きが。
実際、長い列を見てゲンナリしたのか、すぐにタクシーに乗る日本人も何人かいました。
結果から言うと、バスは30分に1本くらいしか来ません。
私は2本見送って、1時間後に乗り、そこから1時間30分ほどで「瑠公圳公園」に着きました。
ただ、行きと同じバスの台北市内行きではない、基隆行きのバスも来ます。
それも30分おきくらいだったので、バス停には15分に1本どこかしら行くバスは来るということになりますね。
9月下旬だと、夜の九份は長袖1枚をはおったほうがいいくらい涼しいです。
バスの列に並ぶ前に、坂の下の九份入口の公衆トイレには寄ったんですが、さすがに1時間も並んでいると冷えてきて、家族がトイレに行きたいと言い出しました。
でもバスはいつ来るかわからないし、この列を抜けるわけにはいかない…。
結局、一か八かで、トイレに走っていってもらいました。
バスに間に合ったから良かったものの、そういう意味でも時刻表がないとハラハラします。
降りるバス停は、行きと同じように「瑠公圳公園」でもいいですし、その手前でMRT松山駅前にも停まりますので、それでもいいと思います。
まとめ
忠孝復興駅から九份へのバスでの行き方・帰り方をまとめましたが、イメージできたでしょうか。
これがわかれば、帰りの待ち時間も不安にならずに、坂の上のバス停「九份老街」からの海の夜景も楽しめるでしょう。
ちなみに九份のライトアップの時間は決まっていないので、こちらも読んでおくと参考になると思います。
【2016年9月版】九份のライトアップの時間は午後6時26分