忙しい大学生も早起きすべき?
学生時代がモラトリアム期間と言われたのはもう昔の話。
今の大学生は大学生活を楽しむのもそこそこに、奨学金を返したり生活費のためにバイトする、卒論や就活の準備をするなど、やることがたくさんあって大変ですよね…。
そうなると、もう大学生も社会人のように早寝早起きして、朝から勉強、就活の情報収集しないといけないんじゃないかと不安になっていることでしょう。
・学生時代から早起きしたらまわりの人より早く人生が充実するのか
・大学に入っても就活が待ってるし、すぐに社会人生活になじめるようにしとかないと…
ネットでももう「大学生は学生のうちにめいっぱい遊べ!」なんて意見はみかけません。
とはいえ、みんながみんな早起きできてるわけではありません。
むしろ学生の9割は早起きがつらいのでは?
ということで、今回は、早起きを3年半続けて現在は5時起きのアラフォーまる(@hayaokimaru1)が、学生も早起きすべきなのかについて答えます。
アラフォーのおばちゃんに言われても「ふーん」って感じかもしれませんが、人生は長いです。
長い視点が必要なのです。
若いときから危機感をもって
「あれもやらなきゃ」
「これもやらなきゃ」
という気持ちは素晴らしいのですが、ムリをするといつか必ずどこかでつまづきますから。
一方で、今の学生は私の時代よりずっとずっとしっかりしていて、自分の人生を真剣に考えているので、そういうすばらしい学生の人生がうまくいくように、
「ムリのない範囲で確実に人生が充実する方法」
を残せたらなと思います。
大学生は早起きする必要はない
まず結論から言ってしまいます。
・体質的、年齢的にまだ早起きは向いてない
・大事なのは早起きではなく、毎朝おなじ時間に起きること
これは大人のざれごとと思ってもらってかまわないのですが、
アラフォーになった私が思うことは、やっぱり
「学生のときが1番遊べるから」です。
大人になるとお金あっても時間がないから好きなだけ遊べないんですよ。
あとね、先の人生、親とか子ども、自分の老後のこととか考えると不安になるので「貯金しなきゃ」と思って、気軽にお金が使えなくなります。
実際に持ってるお金の額が、たとえ学生とアラフォーの大人が一緒でも、使おう!と思える勢いが違う。
この気持ちの上のプレッシャーは、学生とそれなりの歳の大人じゃ雲泥の差です。
学生のうちから資格とったり、インターンとして働いたりっていう社会人のような生活もすばらしいのですが、ぶっちゃけそれは大人になってからでも間に合うから!
これから人口減少が進んでいく日本では、労働力の需要と供給のバランスが崩れ、労働者側に有利になっていくはずです。
学生生活は4年、対して社会人生活は65歳までの40年どころではなく、今後70歳、80歳までになっていきます。
80歳まで働くとなったら労働人生は60年にもなるので、いずれ60年も働くんだったら、その前の4年、いや3年だけでも好きにすごしたほうがよくないですか。
夜中まで遊んで、お昼に起きたっていいんですよ。
それから、若いときに身体が元気で夜おそくまで遊べる体力があるっていうこと自体もメリットです。
遊べるときに遊んでおかないと、大人になってからじゃ体力が追いつきませんよー。
できることよりも、できないことのほうが増えていきますしね。
身体が動いたらできたことをやらなかったっていうのも立派な機会損失だと思いませんか。
2つ目の理由として、これは私の経験になってしまいますが、いま毎朝5時に起きている私自身が、大学生のときに早起きができなかったからです。
私は体質的にも、本来は朝型ではなく夜型です。
これは小学生からずーっと続く寝起きの悪さで証明されます(母親もずっと見てきてますし)。
大学生のときも、授業がない日もほおっておくと勝手に10時まで寝てました。
寝たりなくて二度寝で11時もフツー。
で、そこから授業に行って、バイトに行って友だちと遊んで、バイトが夜遅いっていうのもありましたが、寝るのは早くても深夜2時。
でもそれがもっとも身体が動いて、メンタル的にも元気でした。
そんな私がたまにある1限の授業のために朝6時に起きようとするとどうなったか…
まあほとんど遅刻か、最悪出ませんでした。
それで1限の必須授業の単位はけっこう落としましたね…
つまり、
・でも歳をとると、夜型の人もしだいに早起きできるようになっていく
なので、若いときに眠いのは身体の生活サイクルがそうだから仕方ないんです。
そこをムリして早起きすると、頭痛や吐き気がしたり、昼間に頭がぼーっとしてしまってマイナスにしかなりません。
さて、3番目の理由ですが、実はこれが1番言いたいことです。
大事なのは“早起きすることではなく、毎日同じ時間に起きること”
自分の生活サイクルを固めて、自分のために使える時間を効率化、最大化するといろんなことがプラスのサイクルをはじめ、結果的に人生が充実していきます。
「いやバイトもあるし、ゼミなんて入ったら終わる時間もまちまちじゃない?」
確かに。
だからこそ、余裕をもって、「ここだったら毎日起きられる」という自分だけの時間を探すんです。
さっきも言ったとおり、学生という若いときに早起きをするのは体質的にいってムリがあると思うんです。
でも、同じ時間に毎日起きる、それがたとえ7時でも、それだったらできそうじゃないですか?
もし前日に深夜1時に寝てしまったら7時に起きるのはつらいでしょう。
昼間も眠いでしょう。
だから、その日の夜は早めに寝るんです。
そうやって調節していく。
これが続くと、しだいに身体が自然と7時に起きるようになっていきますから。
で、絶対7時に起きるとなったら、そのうち眠くなる時間も例えば0時とか決まってくるはずだから、あとは起きている時間で、
バイトの時間が◯時間
授業が◯時間
ゼミが◯時間
と計算して、残りの時間で自分ができることをやっていくと。
引き算ですね。
残った時間がわかれば、そのなかで今日自分がやるべきことをこなすとなったら、ダラダラやらずに効率を重視してやるんじゃないでしょうか。
そして、毎日同じ時間に起きるという習慣ができたら、そのあとの社会人になっても生活がラクなんです。
朝起きる時間をちょっとづつ、6時50分、6時30分、6時00分…と早めていくと、ほら、立派な早起き社会人のできあがりです。
学生のときから生活サイクルの土台ができているので、これを年齢とともに少しずつずらしていけば、ムリなく完璧な早起きサイクルができるというわけです。
まとめ
確かに、大学生のときから早起きして、朝から勉強して学校へ行ってバイトして…というのは、とても生産的ですし充実していますよね。
でも人生は長いのです。
その年代、その立場のときでしかできないことがあるんです。
一度きりの人生だから、今しかできないことを思いっきりやってください。
「でも大学生のときから早起きして勉強して就活もきっちりやったほうが、大人になったとき得しない?」
と思うかもしれませんが…
人生ってスタートダッシュをかけてもそのまま上手くいくことってあんまりないんですよ。
それまでうまくいってても、急に病気になって長期離脱したり、家庭の事情で自分のことより家族のことを優先しなくてはいけなくなったり、何が起こるかわからないんです。
私もそういう人を何人も見て、聞いてきました。
だから今あなたが大学生で健康で、ちょっとでも自分の時間を持てそうなら、早い時間でなくていい、生活サイクルをつくって、その中で確実に成長していきましょう。