冬の朝に飲む甘酒
今年は秋がほとんどないまま冬になっちゃいましたね。
今年の2月29日から早起きしている寒がりの私は、冬の朝が一番の難敵で、この朝をいかにスムーズに起きられるかが1年通して早起きをするために重要だとずっと考えてきました。
そのために朝は必ず温かい飲み物、夏でも温かい野菜スープや白湯にコーヒーを飲んで、少し前からは紅茶にハマっています。
そんな私がこの冬新たに飲みはじめたのが甘酒。
そもそもは今年に夫が夏バテしたときに、手軽に買えて、ゼリー飲料より自然な成分で、すぐにエネルギーチャージできるからとしょっちゅう飲んでいたのをもらい始めたのがきっかけなんですが、それまではお正月に参拝しに行ったところで振る舞ってくれたときに飲むくらいしかありませんでした。
私の中ではお酒なのか何なのかわからないポジションというか、ただ甘いだけの粒々したのが入っている飲み物で、それこそおせち料理とかと同じ季節もの、縁起ものというイメージでした。
でも平日の朝だからか、何回か飲むようになると自然とそのイメージも変わってきて、そうすると不思議と自然に目につくようになり。
甘酒って夏の飲み物って言われてたけど、実は冬のほうがラインナップ多いんじゃないかとスーパーの品揃えを見て思います。
しかもスーパーだけでなくコンビニや自動販売機でも売ってるんですよ。
甘酒は飲む点滴。最近だと発酵ミルクとも言われる
確かに今は糖質オフがダイエットの流行だし、甘いものが好きな女性が砂糖を抑えたりするのに甘酒って需要があるのかもしれません。
男性にとっても、疲れたときにちょっと甘いものを摂りたい、でも胃にやさしい温かいものがいいと考えている人も多いでしょう。
ノンアルコールのものもあるので、子どもや高齢者でも飲める健康食品的な位置づけもあるし、さすが飲む点滴。
最近だと発酵ミルクっていう言われかたもするみたいですね。
甘酒の飲み比べをしてみよう
で、私はこうして数種類の甘酒を飲んでみたんですが、美味しかった感想なんかを家族に話したりすると、それ自分も飲みたかった!と後々言われるようになりまして。
そらそうだよね、もともと私より家族のほうが甘酒を先に飲みはじめててハマっていたわけだから。
それなら一度、いろんな甘酒を2人で飲み比べてみればいいんじゃないかという話になり、今回こうして10種類の甘酒を集めるに至りました。
10種類あるって壮観ね。
さて、甘酒の飲み比べをすることになった我が家ですが、ここで単純に全種類飲んでコレが美味しいだ美味しくないだ言うのもいいんですけど、それだけだとおもしろくないので、ここはひとつ選定基準を設けてランキング形式にしてみようということになりました。
選定基準は完全にまる家基準で、
☑ 香り
☑ 甘み
☑ 粘り
☑ 色
☑ 米粒などの見た目
☑ その他の特徴
としました。
あと、飲み比べといってもパッケージデザインや企業ブランドで先入観があったら平等じゃないので、どの商品かわからないようにするために、私が見えないところで夫に1から10までの付箋をコップとパッケージにそれぞれ貼ってもらいました。
コップは側面に、パッケージは底面に貼ってあります。
この項目についてそれぞれの甘酒の感想を1つづつ書いていきました。
…え、ヒマだねって?
確かに。1種類飲んでは口をゆすいで舌をフラットに戻しながら、10種類✕6項目で合計60個の項目を埋めてたら結構な時間たってたなー。
甘酒には2種類ある
ここでちょっと基本的な話になりますが、甘酒と一口に言っても、実は2種類に分かれるのをご存じですか。
甘酒って、“酒”ってつくけど、先に書いたとおりノンアルコールのものもあるんです。
(私ははじめ知らなかったくせにドヤ顔で上に書いちゃいましたけど)。
アルコールが入っているものは酒粕(さけかす)から、ノンアルコールは米麹(こめこうじ)からできているんですって。
私、今まで飲んできた甘酒が“お酒の匂いがした”から、甘酒=アルコールの入った飲み物だと思ってたわ…。
このアルコールとノンアルコールの甘酒を、今回はどちらも入れて10種類にしています。
アルコール入りが5本、ノンアルコールが5本。
なので、お酒が飲めない人でもこの比較は楽しめると思います。
ちなみに今回の飲み比べは、私はアルコールが大丈夫なので10本全部をアルコール有り無し分けずにいっぺんに比較、夫はアルコールがダメなのでノンアルコール5本だけにしています。
それではさっそく今回のラインナップとともに、それぞれの感想も書いていきたいと思います。
感想はどのコップがどの商品かわからないときに書いたもので、全部書いたあとに商品の答え合わせをしています。
原材料とカロリーも一緒に載せるので、健康志向やダイエット中の人はそこで比較するのもいいですよ。
ノンアルコールの甘酒5種
1.ときめく糀
埼玉県のヤマキ醸造「ときめく糀」。
国産有機米の糀を使った砂糖不使用・ノンアルコールの甘酒。
原材料:有機米・米こうじ(有機米使用)。
カロリー:80.8kcal/100mlあたり。
とにかく国産有機米推しのようです。でも米と米糀だけでできてるってすごい。
【感想】香りが強くて、かつ自然な甘酒の香りがしました。色はピルクルのような、白より肌色に近い。10本の中でいちばんサラサラとして水っぽく、米粒の舌触りもないのでジュースみたいです。香りを楽しみつつ後口はサラッとがいい人におすすめ。
2.お米と米麹でつくったあまざけ
岐阜県のコーセーフーズ「お米と米麹でつくったあまざけ」。
こちらも砂糖不使用。
原材料:米・米麹。
カロリー:89.6kcal/100mlあたり。
水を足さずにどうやって作っているのか。不思議です。
【感想】米と米麹だけでつくっているというのがポイントが高く、原材料にこだわりがある人にはこれ。ときめく糀の次に肌色に近い白色で、粘りがなくサラッとしていて、甘みも始めに感じてすぐ引いていく。苦味を感じたんですが、これは米麹の影響なんでしょうか。
3.あま酒(ヤマク食品)
徳島県のヤマク食品「あま酒」。
裏面に冬と夏のオススメの飲み方が書いてあって、夏に果物と一緒にジューサーで混ぜてフルーツ甘酒は私もやってみたい。
500mlと量が多めですが、キャップが付いているので数回に分けて飲めるのがいいですね。
原材料:米・こうじ菌・増粘剤(キサンタン)。
カロリー:106kcal/100mlあたり。
こちらも砂糖不使用。
【感想】私は香りをほぼ感じませんでした。パッケージの外からもわかりますが、米粒が10種類の中でいちばん大きくてよく見えるので、ツブツブ感というか食感を味わいたいならこれがいいです。でも米粒を感じる割にはサラッとしてますよ。
4.昔ながらの甘酒
島根県の大正屋醤油店「昔ながらの甘酒」。
パッケージが醤油屋さんらしい和風です。
10種類の中で、唯一これだけが水で薄めるタイプ。
本品1袋(300g)に水150ccを加えるということなので、甘酒2:水1の割合でつくりました。
裏面の召し上がり方のところに、“薄めずにそのまま製氷機に入れて凍らせ”ればシャーベットになるとありました。
原材料:米麹(うるち米)・うるち米。
カロリー:135kcal/100mlあたり。
【感想】パッケージがレトロなデザインなので、プレゼントや持ち寄りのパーティーのときに映えますね。最初に甘みがガツンときてすぐに消え、そのあと強い苦味があるので、味の面からも大人向けだと思います。
5.門前(もんぜん)甘酒
長野県の酢屋亀本店「門前甘酒」。
善光寺御公許とあります。そうそう、信州善光寺って有名だもんね。
原材料:米こうじ(国産米使用)・酸化防止剤(ビタミンC)。
カロリー:74kcal/100mlあたり。
原材料に酸化防止剤が入っているのは気になるけど、逆に米が入っていないのと、カロリーはノンアルコールの甘酒の中では一番低いですね。
【感想】夫は言っていませんでしたが、私はこの甘酒にスモークチーズの外側のような、燻製っぽい香りを感じました。甘みはうすく、すぐ消える感じです。見た目は大きさがバラバラな米粒がよく見えます。
アルコール入りの甘酒5種
6.甘酒(森永製菓)
東京都の森永製菓「甘酒」。
こだわりの酒粕・米麹用とあります。
原材料:砂糖・酒粕・米麹・食塩・酸味料。
カロリー:64kcal/100mlあたり。
アルコール分は1%未満。
原材料で砂糖がいちばんはじめに書かれているにも関わらず、カロリーは64kcalとアルコールなしの甘酒も含めて10本の中で最も低いです。
【感想】最初の一口目ですぐに“あ、これお酒入ってるな”とわかります。どの商品かわからない状態でも感じたので、知ってから飲んだらさらに感じてたでしょう。甘酒といえど酒を感じたい人にはいいかも。ただとにかく甘いです。それと、表面にでん粉を溶かしたような膜があり、でも実際にはでん粉は入っていないので、これは酒粕かな?コンビニやスーパーなどいろんなところで目にします。
7.こだわり米麹の吟醸甘酒
森永製菓続きます。
魚沼産コシヒカリ米麹・吟醸酒粕100%使用というのが特徴のようです。
原材料:砂糖・米麹・酒粕・食塩・酸味料。
カロリー:72kcal/100mlあたり。
アルコール分は1%未満。
同じく森永製菓の6番の甘酒とは、原材料のところで酒粕と米麹の質量の割合が違ってますね(質量の多いものから順に書くものらしい)。
【感想】個人的に、香りが強すぎず、でも米っぽい香りもして好きな匂いでした。トロトロとして液状になっているのが特徴的で、飲んだあとに鼻に抜ける酸味がありました。酸っぱいのが好きな人にはこれがいいですよ。
8.甘酒(月桂冠)
京都府の月桂冠「甘酒」。
食物繊維入りが特徴的で、2.8g入っているそう。
原材料:砂糖・酒粕・還元難消化性デキストリン(食物繊維)・米こうじ・食塩・増粘剤(加工でん粉)・酸味料。
カロリー:65kcal/100mlあたり。
アルコール分は1%未満。
【感想】甘酒の表面スレスレまで鼻を近づけて、やっとちょっぴり香るくらい香りがしませんでした。嗅覚が人より劣っているという自覚があるのであまり参考にならないかもですが。10種類の中で唯一発泡があり、表面も小さな泡が浮いていて、口の中でもプチプチします。日本酒の微発泡タイプが好きな人ならこれがいいですよ。原材料で砂糖が一番先に書いてあるのに自然な甘さだったのであとで驚きました。
9.灘の甘酒
兵庫県の大関「灘の甘酒」。
唯一ビンに入っているタイプで、見た目から甘酒飲んでる〜!って気分に浸れます。
原材料:砂糖・酒粕・澱粉・生姜・蜂蜜・食塩・酸味料。
カロリー:68kcal/100mlあたり。
アルコール分は0.8%。
生姜と蜂蜜が入っているのが特徴的。
【感想】変わった香りがしましたね〜。“これ木!?”って。香りが鼻を伝って口にくるからか、味も心なしかウッディーな気が。酸味があります。見た目は6の森永製菓の甘酒の米粒が見えないバージョンで、表面をでん粉水が覆っているみたいな。いつもと一味違った甘酒にチャレンジしたい人はこれを。近所のセブン-イレブンで売ってました。
10.甘酒(セブン-イレブン)
これも森永製菓の「甘酒」。
買った場所やパッケージで選んだので、よもやの森永製菓3連発になってしまいました。
スーパーやコンビニで買うとなると、同じ企業の商品になっちゃうのは仕方ないか。
原材料:砂糖・米麹・酒粕・米粉・食塩・安定剤(増粘多糖類)・酸味料。
カロリー:65kcal/100mlあたり。
アルコール分は1%未満。
国産米100%の酒粕を使用しているとのこと。
【感想】キリッとした後味が特徴です。こちらも少しウッディーな香り。うまく説明できないんですが、なんだろう、発酵している感じがします。時間が経つといちばん中身が分離したので、買ったときはよく缶を振ったほうがいいと思います。当たり前ですがセブンイレブンで売ってました。
甘酒の上位3つをランキング
いやー10種類ってどれかは同じ味もあるだろうと予想してたんですが、意外や意外、全部違いました!
香りも全然しないものがあったりウッディーだったり、甘みもすんごく甘いのから優しい甘み、米粒が大きいのからまったく見えないものまで、本当にさまざまな甘酒があるんだということがわかりました。
で、肝心のランキングなんですが、実は上位3つが突出して美味しかったので、ここではその3つを発表するかたちにしたいと思います。
それでは3位から順番にいきますよ!
第3位 こだわり米麹の吟醸甘酒
第3位は森永製菓の吟醸甘酒です。香りがほどよくて米っぽさもあり、酸味もあるけど甘みもしっかり。
白濁したトロトロ感もTHE甘酒な見た目で、酸っぱさはあるけどそれ以外の全体のバランスがとれていました。
第2位 門前甘酒
これねー、すごく美味しい。お酒飲まない夫がノンアルコールの中からダントツで1番に選んだのもこれでした。
私と夫の記録の両方で減点要素がなかったんですよね。
サラサラであっさりしていて飲みやすく、とにかく味が上品。安っぽさがない。
ペットボトルだからゴクゴクいけそうですけど、ぜひじっくりゆっくり味わってほしい一品です。
ノンアルコールなので、お子さんに甘酒を飲まず嫌いにしたくない、どうせ飲むなら美味しいものをと考えたらまずはこれを。
第1位 月桂冠の甘酒
もうね。結果が自分でも意外すぎてビックリしました。夫もビックリしてました。
だってこの月桂冠の甘酒、自動販売機で買ったんですよ?
実は夫が夏にハマった甘酒は、最寄り駅にある自動販売機にあったらしいんですが、冬になりいつの間にかこの商品に変わっていました。
で、夫としては自分がイチオシの商品がなくなっていて代わりにこれだったのでだいぶ残念だったみたいなんですが、でもこの結果ですよ!
1位ですよ!
お酒好きとしては微発泡というのはポイント高いっていうのはあるんですけど、でもそれを置いておいても、ほどよい甘みとあっさりした口当たり、のどごし、後味のスッキリ感が素晴らしいんです。
何か1つが突出しているというより、全項目でレベルが高い。そんな感じです。
あとなにげに缶なのにデザインがかわいくて女性向き。
いやーこれが1位、しかも迷わず1位にしたということで、今後あの自動販売機の甘酒は私が独り占めしよっと。
まとめ
いかがでしたか、甘酒10種比較。
今回集められたのが10種類だったんですが、まだまだこれ以外にもたくさんあります。
今度はまた違う甘酒を買って比べてみたいなー。
もしお財布に余裕があれば、瓶タイプの大きいサイズも入れて、見た目のデザインも含めて比べるのもおもしろいかなと思ってます。
では、ぜひあなたもお気に入りの甘酒を見つけてくださいね。
※追記
1位に輝いた月桂冠の甘酒の夏バージョンが、2017年夏の現在、発売されています。
【甘酒】去年の冬に1位になった甘酒の夏バージョンが出たよ!やっぱりおすすめ【早起き509日目】
月桂冠の甘酒、やはり夏も超おいしいです!なので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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