4ヶ月かけて読み終えた本「人生を変える習慣のつくり方」
やっと体調不良の波が過ぎたまるです。
やっぱり昨日がピークで、体調不良のおかげとは言いたくありませんが、でもその分家でじっくり読書できました。
4ヶ月にわたって読んでいた本をついに読了!
いやー長かった…。決して読むのがつまらなかったから、億劫だったからというのではありません。
あまりにも内容が濃すぎたんです。
今回読んでいたのは「人生を変える習慣のつくり方」という本で、まあまた習慣に関する本だったわけですが、でも今までと違うのは、
・外国の本だったこと(邦訳)
・習慣をつくるとき、人は自分に対して何らかの期待をするが、その傾向には4つあって、あなたもそのどれかに当てはまる
・日本だと“習慣”というと、ある習慣を身につけるためにやるべきこと、何日かかるかなどのフローやテクニック的な部分がよく書かれるが、それとは全く別物
・具体例がとても多い(著者以外の人がたくさん出て来る)
すべての人は4つの傾向に分かれる
特に印象的だったところだけを今回紹介しますが、まずは日本人が書いた習慣本でよくある、「この習慣を身につけるなら◯日かかる」というような記述。
これが全然ありませんでした。
そもそも、この本が言わんとしていることは、何かを習慣化しようとするとき、人は自分に対して何らかの期待を設定すると。
そして期待には2種類あり、
・外からの期待(設定された締め切り、交通ルールなど)
・自分で自分に課す期待(ダイエットするという決意、新年の抱負など)
さらにこの期待への反応によって、すべての人は4つの傾向に分類されるそう。
それが、
・アップホルダー(約束を守る人)
・クエスチョナー(疑問を持つ人)
・オブライジャー(義務を果たす人)
・レブル(抵抗する人)
あなたはどのタイプ?
アップホルダーというのは、例えば「携帯電話禁止」と書いているのに平気で携帯電話を使う人と一緒にいると居心地が悪くなったりする。予定が入っていれば必ずそのとおりにするが、決めたことは譲らない一面もある。
“夫婦でタイへ旅行したとき、妻(アップホルダー傾向)は食中毒になったのですが、嘔吐しながらでも予定していた寺院を訪れたほどですよ”。
クエスチョナーは、自分が納得のいく決断を下すことが重要なので、自分で必要な情報を調べる。専門家の意見は知りたいが、どうするかは自分で決める。そしてルールのためのルールに抵抗を覚えやすい。
“息子が通う小学校の校長から、シャツの裾はズボンに入れるものだと言われました。わたしはそのおかしなルールに驚きの声を上げたのですが、学校からは、『ルールを守ることを教える』ためのルールがたくさんあるのだと言われました。子どもに限らず、そんな理由でルールを守るなんてバカげていますよ」。
オブライジャーは、自分のためならできないことでも、誰かの良い手本になるためだったらできる人。誰かの期待を裏切ることを何よりも恐れる。
“「自分で入れた予定については、そのとおりにこなす必要はないと思っています。守ろうと思うのは、自分以外の誰かがかかわる約束だけです」。”
“「読書の時間を自分でつくれないので、読書会のメンバーになりました。そうすれば、本を読んでくることを求められますから」。”
レブルは一番少ないタイプらしいですが、つねに自分に正直にいたいので、自分のやりたいようにするし、他人の期待にも応えようと思わない人。自分で受け入れたことなら大変なことでも楽しめるけれど、自分独自のやり方でしか取り組みたくない。
…
ちなみに、私は明らかにクエスチョナーです。
巻末に自分がどの傾向にあるか「4つの傾向」診断テストというのが付いているんですが(Kindleでももちろん付いてますよ)クエスチョナーのところに“4つの傾向という分類の仕方が本当に理にかなっているのか疑問だ”って書いてあって、まさにそう思っていたので笑っちゃいました。
まとめ
この本の面白いところは、“人はだいたい何かを習慣化しようとしたら◯日目あたりでこうなる”という一括りではなく、“自分がどういう性質なのかを知ってから取り組みましょう”としているところではないでしょうか。
血液型とか星座などと同じくタイプ分けすること、まず自分がどれに当てはまるのかを知るのが楽しいと思う気持ちが、結局は読む入口になるのではないかと。うまくできています。
私ももちろん今回読んで、自分がクエスチョナーであることを自覚したし、クエスチョナーならどうすると良いかというのもこの長い期間かけて読むことですっかり意識するようになったので、これからまた別の習慣を始めるときにも必ず役に立つでしょう。
それとは別に、今回読んだこの本は本当に具体例が多くて、もちろん著者の友だちだから全員外国人なんですけど、それでも共通するところはたくさんあって、自分の経験と照らし合わせて振り返ると、「そうだ確かにこんなこともあったわ」と思い出すことがたくさんあったので、ここからまた個別に記事を書こうと思います。
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Kindleでメモにしたところがなんと68件もあって!
このメモを読み返すだけでもまた勉強になりそう。
それくらい価値のある本でした。