9月の朝
9月上旬になって、すっかり朝はセミの声が聞こえなくなりました。
虫の音もまだ大きくないので、とても静かな時期です。
そして太陽がのぼる時期が明らかに遅くなり、5時10分が暗くて、部屋の電気を点けないとパソコンを打つときに目に良くないっていうくらい。
太陽がのぼる前に起きて勝ちたいという気持ちもあって、そうなっているのはいいんだけれど、一方で太陽の日差しを浴びながらさわやかな気分でブログを書いたりお弁当の準備をしたいという気持ちも。複雑ですね。
誕生日を迎えました
このあいだ、自分の誕生日を迎えました。
女性は20代後半くらいから誕生日を祝われるのが嬉しくないという人もいますけど、私はそうでもないかな。
だって大人になったら、徒競走で1番になったり、勉強でクラスで1番になったりしないから、「おめでとう」なんて周りに言われることってまずじゃないですか。
大人だったらこれができて普通、当然。
大人だったらこうするべきだし、こうなっていないといけない。
毎朝きちんと起きて、満員電車にゆられて会社に行くのも、夕ごはんを作るのも、部屋を掃除するのも全部当たり前になってくる。
やって当然のことがだんだん増えていく。褒められる機会って歳とともに減ってきますよね。
だからこそ、誰しもに無条件にやってくる誕生日くらい祝ってもらいたい、それを素直に受け取りたいと私は思うんです。
当日は友だちや自分の親、夫や夫の親に連絡をもらって、自分はとても幸せ者だなと思いました。
みんな毎日忙しいのに、その合間に私のことを思い出してくれて、しかもわざわざ連絡してくれる。こんなにありがたいことってあるでしょうか。
10年前の私の行動
毎年誕生日には頭の中でこれまでの人生という大げさなまではいかないものの、直近10年とかを振り返るんですが、今年は例年と全然違う思いがありました。
私、20代前半までは人生楽しいなって単純に思っていました。
好きなことして、好きなところにいって、友だちともよく遊んで、親も若くて元気でした。
だけどそろそろちゃんとした大人になろうというか、落ち着こうという思いが出てきて、20代後半からは社会人としてキッチリした毎日を過ごしていました。
キッチリ過ごしながらも、趣味の人が集まるサイトを作ったり、イベントを開催したり、いろんなことに挑戦した時期でもあり、人から見たらとてもアクティブな人に映っていたかもしれません。
でも実際の私は、そんな20代後半から30代前半までの約10年間の記憶がほとんどありません。
もともと自分の記憶力が超絶悪いということもあるんですが、20代前半の5年と比較しても、覚えていることが1/10くらいしかないんですよね。
なんかいろいろ試したり、挑戦したはずなのに。
なんでなんだろうとずっと思い続けて、やっとわかった気がします。
いろんなことに挑戦はしたけど、手元に何も残っていない。
積み上げた資産と言えるものが残っていない(友だちや家族は別として)。
結局、1つを試してあまり周りの反応が良くない、自分が飽きてきたとなると、すぐ次に行って。
で、また新しいことを試してダメだったらすぐ次に。
要は1つのことを長続きできない、多くのことに手を出してとっちらかったままで放り出して最後の結果を見ないままでいたから、これを成し遂げたという感覚がないんだと。
それを10年繰り返したら、何をしていたのかよくわからなくなった。
そのために、今でも私の中で20代後半から30代前半までは黒歴史になってます。
たまに家族に、あのとき◯◯してたねーとか言われるけれど、ああそういえばそんなこともしてたなくらいで、なんの感慨も、懐かしさもわいてきません。
10年前の私の気持ち
気持ち的にもうすっぺらーい10年でした。
特に30歳になってからの数年が。
30歳になったときは、世間の初婚年齢も上がってきたことだし、結婚はまだいいかと悠長に構え、というか何も考えず。
でもまだ大丈夫30歳だから。
32〜34歳のときは友だちと女子会をしまくって会社のグチとか家族の悩みとか延々と話し。
でもまだ大丈夫30代前半だから。
そうこうしているうちに視野の片隅に入ってきた40歳。
あれいつの間にか40歳がいる!
やばい新しいことに手を出している場合じゃない。足元固めないと!
40歳を前にして、まだこれからもこんな惰性の人生過ごすのか、いや40になったら自分に更年期障害がくるかも、そうしたらできないことが増えてくる、親がぼけてきたりもあるだろうし、今のままの生活は絶対続かないと、やっと本気で焦りだしました。
焦ってはじめたのが早起き生活
遅い。
気づくのが遅すぎるぞ自分。
早い人は10代でそれ気づくんでしょうが…。
そうはいっても仕方ない。
一流企業に就職して多くの収入を得ることができる人は、学生時代に私が何も考えずに遊んでいたときに、頑張って毎日勉強して、夏休みも正月もなく机に向かっていたのだから、当然の結果です。
私はそういうことをしてこなかった。
そしてその頑張らない時期を30代前半まで引っ張ってきてしまった。
若い時に頑張らなかったのなら、今頑張るしかありません。
今まで頑張らなかった分を今埋めるべく、人生変えようと思って始めたのが早起き生活です。
すぐに始められて、お金がかからないのがよかった。
そしてご存知のとおり、半年たったいまも、早起き生活はなんとか続けられています。
まだ早起きして半年だというのに、この半年間の密度といったら、黒歴史10年の100倍くらいの濃さがあります。
毎日毎日起きてブログを書いて、自分の考えを整理して、生活を見なおして、読書していろんな人の考えを吸収して。
もう濃くて濃くて、自分の人生をこんなに真剣に考える時期はないっていうくらい。
黒歴史10年のあのアクティブさがあったときは結局何も残らなかったのに、今はいろんなものが残っています。
小学校の校長先生が「継続は力なりですよ」とかよく言っていたけど、当時はなんか年寄りくさいこと言ってるくらいにしか思ってなかった。
ごめんなさい校長先生。
私、30代後半になってやっとその大切さに気づきました。
まとめ
30歳を過ぎてもまだ焦る気持ちが起きない、まだもうちょっとこのままでいけると思っている人。
もし自分の誕生日がきたときに、この1年間何をしてきたかと言われると特にない、充実していたと思えなくなったら。
そのまま進むと、ムダな黒歴史を10年も築いてしまった私のようにならないかと心配です。
今なら間に合う。まだ間に合う。
この半年でここまで充実した私が言うのだから間違いありません。
闇歴史1年分くらいは取り返した気がするので。
40歳までまだ時間は少しあります。
自分が元気なうちに、家族が元気なうちに、いろんなことができるうちに。
ちょこっとだけでも、1日だけでも、今ある何かを変えてみる。
そうしたら、これまでのムダだった時間を憎まないで済みます。
過去に執着しないで済みます。
あんな時もあったなと思えるようになったらラッキーだし、もうその時には過去のムダだった時間は今のための時間だったんだって思えるようになるんじゃないでしょうか。