リーマン・ショック後の情報収集中
おはようございます。まる(@hayaokimaru1)です。
今、株式投資に再入場するときにそなえて情報を集めてるんですけどね。
10年前の2008年9月のリーマン・ショックからの市場の空気感の変化や、当時の円高・株価低迷の中でのおすすめ株を見ようと思って、10年前の雑誌を買ってみました。
資産運用のための雑誌「ZAi(ザイ)」の2010年11月発行分です。
まあ基本はリーマン・ショックからの変化なので発行年月に的をしぼって探したんですが、でもそれ以上にひかれたのがタイトルですよ。
「バカでも作れる資産5,000万円!」
これ単純に読んだら「バカな私でも5,000万円!ほえ〜」ってなりそうですが、よくよく読むと、実は最近話題になったあの「老後資金2,000万円問題」と大いに関係があることがわかったので、今日はそれについてです。
10年前の2倍も老後資金が必要になった
これは単純に私のイメージですが、年金って、年々もらえる予定の試算額が減っているような気がしませんか。
だから、この雑誌を買ったとき、わたしは
「10年前の2010年ってまだ年金問題も今ほど騒がれてないだろうから、まあ10年前なら「あなたたちの年金は2,300万円くらいですよ」って言われてるんだろうなーと考えていました。
では実際にはどうだったか。
・話題になった2019年6月の金融庁報告書は、総務省の家計調査2017年の数値に基づいてる
・夫65歳以上・妻60歳以上の夫婦ふたりだけの無職世帯
・月の支出は 約26.5円/ 収入は年金を含めて 21万円
・よって年金以外の支出が毎月2人で5.5万円
・これで夫婦が30年間生きるとすると、5.5万円✕12か月✕30年間=老後に2,000万円必要
次に、2010年11月号のZAiの内容。
・総務省の家計調査2009年の数値に基づいてる
・世帯主が65歳以上の夫婦ふたりだけの無職世帯
・月の支出は 約26.0円/ 収入は年金を含めて 23万円
・よって年金以外の支出が毎月2人で3.0万円
・これで夫が19年間、妻が29年間生きるとすると、夫は3.0万円✕12か月✕19年間=684万円、妻ひとりになってからは1.5万円✕12か月✕10年間=180万円
つまり684万円+180万円=870万円必要
※なお夫婦の平均寿命は厚生労働省のデータをもとに算出
これを見てもらうとわかるように、平均寿命は今年6月の金融庁報告とZAiではちがうので、もしそこを合わせるとしたらどうなるか…
単純に
毎月の支出額が2019年のほうが2.5万円も少ない
のだから、もしこれで夫婦ふたりで30年生きて、同じときに死んだとすると、
2009年時点では、3.0万円✕12か月✕30年間=老後に1,080万円必要
2017年時点では、5.5万円✕12か月✕30年間=老後に2,000万円必要
こう見ると、2倍も違いますね!
そりゃあ今の方が「老後資金!老後資金!」ってなるはず…かと思いきや、でもここで最初にもどって思い出してください、雑誌のタイトル「資産5,000万円」を。
10年前は収入200万円でもチャレンジできる雰囲気はあった
この当時、2010年のときは、確か今ほど老後資金について話題になることはなかったと思います。
それこそ資産運用に興味がある人しか数字を気にしてこなかったんじゃないでしょうか。
だからこそ、今年6月に金融庁が具体的な数字を示したということが問題となり、話題になったと言われています。
でもわたしとしては、この10年弱のあいだに自分で用意しておかないといけない老後資金が2倍になったっていうことよりも、むしろ、
“10年前だったら資産5,000万円をつくるということが、誰も聞き入れない話でもなかったんだな“ということが驚きでした。
表紙にもチラッとあったけど「年収200万円でもあきらめるな!」なんて、今だったら
「年収200万円しかないから…」
って諦めモードなんじゃないでしょうか。
毎日の生活でいっぱいいっぱい、将来のことなんて考える余裕なし
って思ってる人が多いと思います。
そう考えると、10年前もリーマン・ショック後の社会の空気は超暗かったしリストラの嵐だったけど、これから訪れるであろうリーマン・ショック級のあとに比べれば、10年前はまだマシだったのかもしれないのかな、と。
10年前より高齢化は進み、子どもが減り、労働力が低下してますからね。
10年前、わたしはまだ資産運用の”し”の字も知らずに生きてましたが、もはやそれを知った以上は、2009年のリーマン・ショック当時のことをさらに調べて、気を引き締めて運用していかないといけないなと感じました。
「バカでも作れる資産5,000万円!」って言ってたZAiも、数年後には「バカでも作れる資産1,000万円!」とかになってるんでしょうか。