お金がない人、時間がない人、そして資産運用してる人も読むべき本
おはようございます。まるです。
ひさしぶりに読書感想ですが、この本めちゃくちゃ勉強になりました。
・投資してる人
・逆にぜんぜんお金がなくていつも困ってる人
・「時間がない!」が口癖の人
・私のようにせっかちの人!
はぜひ読んでみてください。
貯金が0円の人に優先順位が絶対低い「本を買って」っていうのは難しいかもだけど、それこそ今の状態を”知識で補って”抜け出さないとですよ。
そしてすでに資産運用してる人、せっかちな人、常になにかしてないと落ち着かない人も、これを読んで学ぶところは多いと思います。
ちなみに、資産運用してる人だっていつ貧困に陥るかわからないからね。
そういう悪いタイミングがやってこないとも限らなくて、お金に余裕がある人が→ある日とつぜん貧乏というのを避けるためにも、この本にある対策をぜひ活用してほしいなと。
欠乏の行動経済学
本の内容としては、今ホットな行動経済学から書かれたもので、”欠乏”に焦点をあてています。
時間が足りないと嘆く人と、お金が足りなくて生活が苦しいと思っている人に共通する心理があり、その心理が行動に影響するために似たような行動が生まれる。
というもの。
例えば、締切がせまっていてほんとうに「時間がない」と感じると、よけいなことを考えずに仕事に集中するけど、それは逆にほかのことをシャットアウト(本の中ではトンネリングと言われる)してるとも言える。
トンネルに入ると周囲の景色が見えなくなるのと同じように、原稿を書くことに集中しているあいだ、部屋が散らかし放題になったり、日課のランニングに出かけなくなったりする。
そういうときの頭の中の処理能力は「時間がない」ことへの対処に追われていて、ほかのことに使える分が少なくなってしまうらしい。
そしてそれは無意識のレベルにまで影響して、だから自分では時間に追われていることとは無関係の失敗と思っていることともじつはそのせいで起こっているのかもしれないと言います。
…
お金のことにも同じことが言えるという。
家計のやりくりに苦労していると、仕事でミスをしたり子どもに八つ当たりしがちになる。
原因はたんなるストレスではなく、欠乏によって認知能力や自己制御力が低下するから。
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さらに欠乏は欠乏を生み、お金がないからといって借金すると、利子の支払いでさらに家計が苦しくなり、目先の利益のために将来の備えをおこたるようになります。
急にお金が必要なことがおきると、また借金を重ねるようになる、と。
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貧しい人は考えが浅いからそうなるのだと思う人は、お金を時間に置き換えてみると自分にも経験のあることになるかもしれない。
このようなメカニズムの根本には認知能力の低下、さらには”スラック”の欠如があるらしい。
これはゆるみやたるみを意味する言葉で、一見ムダに思われる「ゆとり」のことだけども、この概念も欠乏を理解する上でキーとなる。
…
この本で学べることは、貧しい人は頭が悪いから貧しくなるのではなく、何かのきっかけで借金せざるをえず、そのためにトンネリングの状態になり、他のことをするための処理能力が低下して、欠乏が欠乏を呼ぶのだということです。
もちろん貧困にしろ、時間がないことにしろ、トンネリングを起こしても驚異的な集中力でそれをこなし、さらには他の滞っている物事も奇跡的な判断力でこなせることはあります。
が、それはいつもそうなるワケではもちろんない。
…
ではどうやったらこの欠乏の状態にならずに済むのか。
その解決策が…
本を読んだらわかります。
ここまでブログを読んでもらうと「それなら資産運用してる人はお金に余裕があるから大丈夫なんじゃないの?」と思うかもしれませんね。
問題は、今資産があるかどうかではなく、資産運用に対する考え方です。
資産運用って、今あるお金を増やす、投資するだけじゃないでしょう。
いかにムダなお金をつくらないか、そういう機会を持たないか、というのも立派なそれだと私は思うんですよ。
マイナスを作らずに、いかにプラスだけ作っていくか。
そういう意味で、より効率的にお金を増やしていくためにはどういう考え方でいけばいいか、というのがこの本を読めばわかると思います。
行動経済学は実生活に即したものが多いし、わたしのように個人の体験にいかにバイアスをかけているか、それに頼ることが危険かも教えてくれるし、ただ公式を覚えるだけ、理論を学ぶだけの勉強が苦手な人にも面白くて身になる学問じゃないでしょうか。
ということで、今朝から読む本もひきつづき行動経済学の本にしてみました。
また読み終わったらブログにアップします。
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