非正規で貯金もなく不安な30代女性へ
・貯金がない生活を抜け出したい
・正社員だったら今ごろ余裕だったんだろうと悔やんでしまう
・どうやったら今の状況を変えられるのかわからない
私も30代半ばまで貯金がぜんぜんなくって将来が不安でした。
でも途中からいろいろ調べて行動した結果、お金の不安がへって将来のことを考えられるようになったので、もし同じ悩みがある人は参考にしてください。
✓ この記事でわかること
・正社員に転職したくてもすぐになれるとは限らない
・正社員でも貯金がない人はたくさんいる
・非正規でも情報に強ければ人生逆転できる
非正規で貯金がない自分は過去のこと
30代後半だと就職氷河期で正社員になれなかった女性もいるでしょう。
それより下の年齢でも、
1回は正社員になったけど残業がキツすぎてやめて派遣社員になったとか
親の介護があって正社員をやめざるを得なかった
資格を生かした仕事をしたかったけどその道には進めずに契約社員になったとか
事情はそれぞれあるものです。
そんな中でもしっかり働き、毎日生活しているあなたはえらい。
たとえ貯金がちょっとしかなくても、それでもここまでやってこれた。
たぶん今、生活がギリギリで心にも余裕がない状態だと思いますが、30代から正社員の職を探すっていっても難しいですよね。
自分がなりたいって言っても、社会のキャパシティがないと受け入れてくれないんですもん。
ただ、先の将来をあせる気持ちはわかりますが、ここで意固地になって「ぜったいに正社員を目指す!」と数打って動き回るのは、ちょっとコスパが悪い気もします。
正社員に転職したくてもすぐになれるとは限らない
ここのところ働き方改革といって非正規の正社員化や処遇改善がいわれてますが、こういうのはだいたい自分のところまではすぐには反映されないものです。
一方で、みずほフィナンシャルグループや日産など大手企業でもリストラが起きはじめているので、そういう人材が自分が入りたかった会社に流れていく可能性もある。
そうするともっと自分の転職の可能性は下がっていきますよね。
となると、自分が転職したいと思ってもすぐにできるかわからないのだから、先に他のことをやっていくしかありません。
収入自体を増やすのがむずかしいのであれば、今あるお金でちょっとでも増やす方法を考えましょう。
正社員でも貯金がない人はたくさんいる
ここでちょっと確認ですが、非正規で「お金に余裕なんてない」「貯金なんてほとんどできてない」という人がいますが、
逆に収入が多いであろう人はみんな貯金1,000万円以上かというと、1,000万円以上どころか、貯金がゼロっていう人もけっこういるんです。
・収入300〜500万円/年 30歳代:25.4% 40歳代:32.0%
・収入500〜750万円/年 30歳代:20.4% 40歳代:13.6%
◆ファミリーで金融資産がない人の割合
・収入300〜500万円/年 30歳代:15.2% 40歳代:22.8%
・収入500〜750万円/年 30歳代:11.5% 40歳代:17.2%
(金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査2018より)
こうして見ると、収入が500〜750万円あっても、5人に1人は貯金がゼロ!ということですね。
この調査では、持ち家か賃貸か、子どもが何人いるか、車の有り無しなどまでわからないのでここからは個人的な想像になりますが、
おそらく“稼いでても貯められない人は貯められない”んだと思います。
だって家や車のローンを払ったり、子どもの教育費などがかかると言ったって、750万円も稼いでいたら1,2万円は資産にまわせると思いませんか。
それがないというのは、もともとお金のやりくりが上手じゃないのでしょう。
また、「実家にいる正社員ならお金が貯まるでしょ」と思われそうですが、逆に安心して貯められなかったり、
正社員だと激務だったり残業があるゆえに逆にストレスがたまり、それを解消するために散財しちゃう人もいるでしょう。
女性だと海外旅行にひんぱんに行ったり、デパコスを買ったり 、服、ネイル、エステなど誘惑も多いですからね。
よって、稼いでても貯められない人は貯められない。
でも、だからこそ非正規でもチャンスと言えるんです。
転職はすぐにはできなくても、非正規でもお金のやりくりができる人だったら今ある駒(小金)を少しずつ動かして、いつしか正社員の人の貯蓄を逆転する可能性があるから。
非正規でも情報に強ければ人生逆転できる
正規と非正規のスタート地点が給料の差であるのはしかたないのであきらめるとして、
その次に差が出てるのはどこか知ってますか。
会社の複利厚生の問題です。
正社員だと、下のような点で非正規にはないメリットがあります。
・持ち株会(自社の株を買って配当金を受け取るなどできる)
・保養施設の利用
・他社サービス・施設を格安で利用
そのほかにも、会社がiDeCoやNISAといった将来の貯蓄方法をすすめてくれたり、そのための説明会もタダで開いてくれたり、要は良い情報が向こうからやってくる状態なんですね。
一方、非正規にはそんなものはあるはずもなく、自分ですべてを管理しないといけません。
だからこそ、正社員よりも情報に強くならなければいけない。
幸いなことに、スマホ代と通信量は正社員、非正規ともに同じ金額でできるわけです。
なんなら残業がない非正規のほうが検索時間が多く取れるはずなので、そのメリットを生かしましょう。
こう聞くと非正規ばっかり自分で調べて頑張り続けないといけないのかと思うかもしれませんが、実はそうでもなかったりします。
私が半年間お金について調べまくっていたときのこと。
調べていく中で株やiDeCo、つみたてNISAというお金をちょっとずつ増やしていける存在を知って、一部は今も運用を続けていますが、ある日、正社員の間で回覧されているチラシに「iDeCo」「NISA」があったものの、それを見たほとんどの人が「iDeCoねえ…今は(若いから)いいかな」「っていうかNISAって何?」っていう浅〜い反応でした。
つまり、お金に余裕がある人というのは、お金を今もっている以上に増やすっていう意識がそもそもないんですね。
現状に満足しているんです。
その点、お金に余裕がない非正規の人は、どうにかしてこの状況を変えないといけないと思って必死に調べて行動に移そうとします。
なので、現時点では非正規の人の方が収入は少ないけど、ここからコツコツお金を増やしていくと、10年、20年後になったときに、実は非正規のほうがお金をきっちり保有していた、ということも十分ある。
また、正社員の場合は残業が多かったり転勤があったり、からだを壊してウツになって休業したりと、突発的な不幸もあったりします。
これについても、非正規社員は決められた時間の中でコツコツと働き、家に帰ったら自分でお金の事を調べ行動していけるから、メリットはあるんですよ。
ですから、今だけの視点でお金のことを考えるのではなく、20年、30年先のことを見すえて今から非正規なりにできることをやっていきましょう。
情報は平等に与えられています。
非正規はそれを100%活かせばいいだけなんです。
それだけで追いつける、追い越せる。
まとめ
正社員と非正規のあいだには収入の違いという大きな壁がありますが、それは情報によっていくらでも近づけていけます。
正社員に劣等感をもたなくても、自分からどんどん調べて行動していけば、その不安はなくしていけるんです。
まずはそのことを知って、そして今もっているお金を少しずつ増やしていくことをしてみてください。
ちなみに、私がやっているのは100円からでもできてコツコツ積み立てていくつみたてNISAです。