会社にはやさしい先輩と厳しい先輩がいる
おはようございます。まるです。
大人になったからこそわかること、社会人が長いからこそ気づくことってありますよね。
昨日、オンライン英会話を受けたとき、そのことをまた思い出しました。
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社会人になりたてのとき、入ったばかりの会社は当然わからないことだらけで、社内の人間の名前もわからず、仕事内容も、取引先の違い、はては備品のありかなんていうのもわからない状態ですよね。
そんなとき、優しく話しかけてくれる先輩や自分が困っていないか気遣ってくれる上司というのは、とてもありがたく、慕いたい存在になります。
日がたち、近くの先輩・上司たちの顔ぶれにも慣れてくると、次は自分がわからないことを聞くのを誰にしようという余裕ができ、そうなると最初から優しかった人にしょっちゅう聞きたくなるのは普通でしょう。
前に聞いたけど忘れてしまったからと同じことを聞いてもイヤな顔をしない。
新人の自分のミスを細かく指摘することもなく、「これでいいでしょ」って流してくれる。
斜め前に座っているチェックが厳しくて少しの数字の間違いも指摘してくる先輩とは大違い。
いやホントこっちの先輩は優しいな〜!
その人がいるから自分は新人の1年、2年をやってこられたわ!
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でも。
自分が入社して3年たち、4年たち、5年たつとどうなるか。
今や新人ではなくなり自分が成長するとともに、いつも自分に優しく、数字のチェックも誤字脱字も「まあいいでしょ」とスルーしてた先輩が急に頼りなく見えてくる。
「あのとき数字を追求してこなかったのは、もしかして先輩自身が数字の裏付けを理解していなかったから?」
「今のわたしからでも見てわかるような誤字脱字を、入社して10年たつ先輩がスルーしてたって、単純に気づいていなかっただけで、だったらそういう延長線上で、先輩は大きなミスを今までやらかしてるんじゃないか」
そう、その想像は当たってるんですよねえ。
実際その先輩は大きなミスをやらかしてました。
新人当時のわたしが知らなかっただけで、でも数年もいると周りの噂が勝手にまわってきて、「あの人は昔こういうミスをやらかしてね〜上司もカンカンで、それから周り同僚の信頼も失って…」ということでした。
逆に、斜め前にいた数字に厳しくて!何回も自分の稟議書をつきかえした先輩は、そりゃもうつくった資料が毎回完璧で、受け答えも裏付けがすべてあり、その人の上司でさえ彼の仕事ぶりには口ださないくらいで、ものすごい速さで出世コースを進まれていきました。
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でもこういうのってあなたの周りでもありませんか。
新人の自分に優しい先輩は、自分に優しいのではなく、ただその人自身にも甘かっただけ。
厳しい先輩は、新人にさえも厳しかったけど、それは将来の自分のためでもあったこと。
私がやっているオンライン英会話は、講師がすべてフィリピンの方ですが、1か月ちょっとレッスンを受けつづけてきて、「あ、自分の職場の先輩たちと同じだな」と気づきました。
レッスンに慣れないうちは、とにかく優しくて、ゆ〜〜っくり話してくれる女性講師がいい。
なので、ひたすらその講師ばっかりめがけて受講します。
でも毎回その先生の予定が空いているわけではないから、超ビビリながら他の講師のレッスンも受けてみる。
そうすると、その人はいつもの優しい先生と比べると今回の講師は最初の雑談もあっさりしていて、授業も淡々に進むけれど、英語の発音がとてもきれいでネイティブに近い。
なのでリスニングを鍛えることになる。
さらには、自分が無意識に時間の「AM」を「PM」で間違えて答えてしまった場合、「No」と言って、最初からやり直させる。
わたしが上手く表現できなかったり単語が思いつかなくても忍耐強く待ってくれて、決して「…うーんいいでしょう」みたいなスルーもしません。
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この流れでいくと、将来わたしが英語を話せるようになるには、どちらの講師がいいかは…明白ですよね。
まとめ
ということで、職場でもオンライン英会話でも、最初はこわいけどのちの自分のためにも、タスクレベルに厳しい人から教わろうという結論になるのですが…
実はここからもう一転。
おとといまでは上のように思っていたんですが、英会話の優しい方の講師からレッスンの感想が送られてきて(これはどの講師からもレッスン後にいただきます)、内容は格言でした。
そういえば、その人は前回も格言をくれていて、前回はスティーブジョブズだったなあ。
今回はエレノア・ルーズベルト。
失礼ながら自分はエレノア・ルーズベルトのことは知らなくて、当然その格言に触れたのもはじめて。
そしてレッスンの感想といったら私の発音がどうでしたとか、この表現はこうすべき、っていうのを書いてくるのが普通だろうと思ってたから、格言を送ってきたことにとてもビックリしました。
こういう感想欄の使い方もあるんだなと知ったと同時に、格言をチョイスするという素晴らしさに心打たれ、自分が出会って1か月でその講師のことを推し量ろうとしたことを猛省したのでした。
その人の素晴らしさというのはすぐにはわからないものですね。
ということで、引き続きオンライン英会話では優しくて頼れる講師と、新しくて刺激のある(ときに超厳しい!)講師に交互に教わりながら頑張りたいと思います。