
旅行で本や映画を見る
旅行中に本や映画を見る人っていますか。
私は国内なら本を1冊持って行って、移動中の新幹線の中や、滞在先の部屋で読んだりします。
持っていくのは、まだ読んだことのない、この行き先なら、この旅行の目的ならこれが合うだろうなという1冊。
いろいろ想像を巡らしながら、旅行前に本屋でじっくり選びます。
なので、新幹線の駅でパパっと買ったりすることはありません。
旅行先では大切な1冊になる
なぜそうするか。
旅行って特別なシチュエーションで、いつからか、その間に読んだ本は家で読むよりずっとよく覚えていて、それも一生忘れられないような、大切な1冊になることが多いと気づくようになったから。
だからこそ、ヒマつぶしとして駅で大衆雑誌を買うではなく、じっくり向き合う小説とか、自分が“おそらくこれなら一生大切にしたくなるだろうな”というのを選んで持って行くんです。
台湾旅行では映画に出会った
でですね、今回の台湾旅行でも、その忘れられないような作品に出会ったんです。
でもそれは偶然で。
そして映画です。
そもそもは、私が行きの飛行機の中で、いつものように前の席のポケットに入っている雑誌をみていたとき。
それは映画雑誌で、こんなんが新作かーなんて英語で書いてあって内容がわからない私は、適当にパラパラしていたんですが、そのとき家族に、前の席の人に付いてるモニターで映画が見れるらしいと。
しかも個人個人で。
私が見ていた映画雑誌は、そのモニターで見れるラインナップだったんですね。
昔は遠くのスクリーンでみんなで一緒のを見た記憶があったんですが、そんなのずっと昔に終わってたのね…。
しかも今回はタッチパネル式。
これ超いいじゃない。
me before you
行きの飛行機だったし、ウキウキワクワクマックスだった私は、その気持ちをさらに高めてくれるような内容を選ぶことにしました。
それで選んだのが、「me before you」(原題)。
日本のタイトルでは「世界一キライなあなたに」になってます。
映画『世界一キライなあなたに』予告篇【HD】2016年10月1日公開
映画雑誌の見た目がポップで楽しそうな雰囲気だったのと、普段は見ないから、たまには恋愛映画もいいかななんて思って、気軽に選んだんです。
行きの飛行機ときは30分だけしか見られなくて、その後がどうしても気になり、帰りのときは離陸してすぐに見始めました(海外の国際線は日本よりずっと決まりがゆるくて、すぐ見られるようになってました)
これは恋愛映画じゃない
ネタバレしないように書くのがとても難しいんですが、結果から言うと、これは恋愛映画ではないと思う。
少なくとも私にとっては。
気軽に見れる内容じゃ全然なくて、観終わったあと、飛行機の中でずっと自分について悩んでしまいました。
人生とは何なのか、全力で生きるとはどういうことか。
確かに、主人公の女の子はかわいくて明るい。
相手の男性は皮肉な性格を除けば、イケメンだし、お金持ちだし、恋の相手としては理想的。
2人の距離が縮まっていく感じもドキドキするし、そこは恋愛映画っぽいんですが。
が。30代の私が見ると、もう主人公の女の子の気持ちは懐かしいに変わり、むしろ相手の男性の生き方、考え方を自分と照らし合わせちゃうんですよね…。
全力で羽ばたいてきた人が、その羽を奪われたとき、私だったらどうするだろうって。
他人は変えられない
この映画で2つ、自分に響いたことがあります。
1つは「他人は変えられない」ということ。
よく言う、職場で自分とソリが合わない人との関係を諦めるときの「他人は変えられない」じゃなく、相手の考えを尊重するという意味です。
本当に相手のことを思いやるなら、自分の望みではなく、相手の思いを叶えてあげないといけない。
私もつい相手の思いを叶えるフリをして、自分の望みを叶えようとエゴが出てしまいますが、本当はそうじゃないんですよね。
抽象的な表現ですが、なるべくネタバレしないように…。
もっと自由に生きる
もう1つは、男性が言う「もっと自由に生きろ」。
これは、それまで彼が全力で生きてきて、今はそれができないからこそ響くのかもしれません。
全力で生きるとはどういうことか。
自分を解き放つとは。
20代後半、30代前半をなんとなく過ごしてきた私が、これから全力で生きても間に合うのかなと悩みますね。
反面、早起きしたことがきっかけで、今回海外で朝ごはんを食べたいという望みができて、それが実現したことは、この半年はけっこう全力で生きたんじゃないかという自信を持たせてくれました。
ただ、もっと自由に生きる、自分を解き放つということができているのかどうか。
社会に、日本の慣習に無意識で縛られていることはないか。
自分が本当にしたいことは何なのか、どのように生きていきたいのか。
海外に大事な人と好きなときに行く夢以外にも、まだまだあるんじゃない?
その答えがでなくて、映画を観終わった今でも悩んでいます。
まとめ
純粋にひたすら前だけを見て、でも、ときに怠惰に過ごすような主人公の女の子の歳は私は終わりました。
もし私のように、そういう時期を過ぎて、輝く未来というよりは“残された未来”をあなたも意識するようになったなら、この映画が位置づけられる「恋愛」とは違う意味で、きっと響くと思います。
私が観たときは日本ではまだ未公開でしたが、2016年10月1日、ちょうど今週末から公開になるようですね。