テーブルウェア・フェスティバル2017に行ってきた
30代になって、服や宝飾品よりも、家で心地よく楽しく過ごすこと、そして健康に気をつけるようになってきた、まるです。
家ですること、そして健康なものをとりいれるとなったら、そう、料理ですね。
私は30代に入って本格的に家で料理することが増えました。
自分で良さそうな食材を選び、慣れてきたら味付けを品ごとに変えて、色合いも考える…となれば今度はそれを2割増し、いや5割増しに見せてくれる食器を集めるようになり、食器が並べられるとついにはテーブルコーディネートに興味が行き…。
料理が好きになれば行き着くところはテーブルウェア、というのはあるあるなんじゃないでしょうか。
私も数年前からテーブルウェアに興味がわいて、本なんかでちょいちょい情報は得ていました。
食器ももちろん、ウインドーショッピングに行ったら服屋にちょこっと置いてある食器まで必ず見るくらい。
そんな私に、昨日家族がこんなイベントやってるみたいよって教えてくれたんです。
東京にある東京ドームシティで開催されているテーブルウェア・フェスティバル2017。
…何それ!私いままでそんなイベントがあるなんて知らなかった!(そして今まで知らなかったことを悔いた)
これはもう行くしかない。
テーブルウェア・フェスティバルとは
テーブルウェア・フェスティバルはかなり前からやっていたみたいです(毎年この時期なのかな)。
今年、2017年は1月29日(日)〜2月6日(月)の1週間。
場所は東京の水道橋にある東京ドーム。
そう、あの野球の読売ジャイアンツのホームである東京ドームですよ。
私東京住まいだけど一度も入ったことなくて、まさかあの野球場でこんなイベントやってたんですね。
会場が充実してて入場料2,100円は安いくらい
テーブルウェア・フェスティバルは、前売り券が1,800円、入場料が2,100円の有料です。
私は昨日の朝、当日になって教えてもらったので当日券。
ただ、この2,100円、払う価値があります。むしろ私には安かったくらい。
理由は主としてこの野球場という特別な環境にあります。
✓ 野球場なのでトイレ、飲食が充実している
✓ 野球場なので観覧席に座って休める(席に余裕がありすぎるくらいあってゆったりできる)
✓ ドームなので雨風なく、しかも暖房が入っていて暖かい
私は年に1回、東京ビッグサイトに必ず行く催し物があるんですが、ビッグサイトも確かにトイレや飲食店が充実してるし、屋内だから暖かいんですけど、東京ドームの方が決定的にいいと思うところがありました。
それが座って休める席がたくさんある。
このメリットは大きいですよ。
催事場って必ず混んでるし、買うものが多くなると荷物がかさばって、それを持って歩くのが辛くなります。
そういうとき、ちょっと近くに座って休めるところがあるっていうのは超メリットです。
ビッグサイトもありますけど、会場を出たところでないと座る場所がないし、わざわざそこまで行くのも面倒だし、席もすぐ埋まってしまいます。
毎回飲食店で休むのもお金がかかりますしね。
その点東京ドームはあの座席のほとんどが座れる場所になっているので、詰め詰めで座ることもないし、360℃どこからでも催事場が見渡せて休んでいる間も楽しいです。
ただ、ゲストの来るスペシャルステージのところは人がたくさん見に来るので、そこは避けたほうが無難ですね。
入口から1階の会場までの行き方
さて、話を戻して当日券のことですが、会場は東京ドームだし、おそらく入場制限はないと思います。
私は2月にしては晴天で暖かい土曜日の午後に行きましたが、確かに混んではいたけど、会場入口で並んだりということはありませんでした。
チケット売り場も会場入口のすぐ隣にあるのでわかりやすい。
入口では荷物チェックがあるので、バッグの中身を見せられるようにしておきましょう。
とは言っても簡易なものなので、中身を全部出してとか、空港のような厳重なチェックではないのでご心配なく。
…
ではここから入場します。
ドームの1階が野球をするベースの部分(店舗のテナントがある)としたら、2階がトイレや休憩所、3階が出入り口と通路になっています。
会場に入るときは3階からですが、入口からベース(店舗のテナント)に降りるまでの道順は決まっていますので、それに従います。
ちなみにベースから上に上がって出口に進むときは、また違う道順があります。
写真のとおり、下の「入口」と左の「出口」で別になってますね。
会場の設備は
1階まで降りたらあとは展示販売のお店で買うなり展示コーナーを見るなりできるんですが、その前に気になるであろうことをいくつか。
野球場だし広いので、ロッカーがたくさんあるかと思いきや、以外にもとても少ないです。
ここが唯一の注意点です。
2つ上の写真で、入口の横のところにロッカーが写ってますが、会場内をいろいろ周ってみましたが、ロッカーがこの入口付近しか見当たりませんでした。
しかも数が超少ない(会場の割に)。
私たちは午後から行ったので、午前に来た人との入れ替わりでタイミング良く使えましたが、普通に考えて、遅い時間に来たらまず使えないと思ったほうがいいでしょう。
ただねえ、冬だしコートやら何やら着込んでいる上に、ありがたくも会場が暖かいから、コートがジャマになるんですよ。
これを持ったまま数時間回るのは正直厳しい。
なので、どうしてもロッカーが必要な人は、開場する午前10時を目がけて行ったほうがいいかもしれません。断言はできませんが。
トイレに関しては、もう何も問題ないです。
このイベントでは見たところ女性が95%くらいでしたが、私は女子トイレでは一度も並びませんでした。
ポイントとしては、3階の出入口付近はどうしても行列ができるので、2階にあるトイレを使うといいと思います。
そうそう、私が2階の女子トイレに行ったら、女子トイレの看板の横もまた女子トイレで、なんだこっちの方がすいてるじゃんと思って入ったら男子用の立ってするやつが並んでて、一瞬間違ったか!?と焦りました。
でも洗面台のところにいるの女性だけだし、念のため一回出て近くにいた男性の警備員の人をチラ見したけど何も言われず。
これは推測ですが、この日のイベントは女性が大半なので、会場側が気を使って男子用トイレを女子用に変えたのでは、と。
だとしたらありがたい計らいです。
これがですね、各種充実していて、これのおかげで長時間楽しめるというのも絶対にあります。
各種というのは、まず球場内にあるテナント、つまり野球を観戦するときに飲み食いするためにある売店ですね、あれが一部開いてます。
お昼のお弁当とか、本格的なご飯というのはなかったように記憶してますが、それでも軽食程度ならあります。
私たちはお昼ご飯を食べてから入ったのでお腹は空いてませんでしたが、途中で甘いものが食べたくなって探していたら、いいお店を発見。
和菓子の売店「浅草 梅園」で、おしるこ、あんみつ、どら焼き、甘酒、そしてきんつばまで。
その中から、ちょっと面白そうなこちらにしてみました。
どら焼きの皮をアイスのコーンにした“どらソフト”。
バニラ、抹茶、ストロベリー、ごま、チョコの中から、バニラと抹茶にしました。
観戦席に座って会場をゆったり眺めながら食べるのは最高でした。
…
3階まで上がるのが面倒という人は、1階の会場内にも臨時のカフェが併設されているので、そこを利用できます。
あと反対側にももう1つ、「喫茶うれしの」というところもありました。
…
もしお昼ごはんなどお弁当を食べたいときは?
大丈夫です、お弁当も売ってました!会場内で簡易お弁当売り場があります。
イメージとしては電車のホームにある駅弁みたいな感じで、箱に入ってましたよ。
…
飲み物を飲みたいときは?
それも大丈夫。2階と3階に自動販売機があるので、そこで買えます。
あとビックリしたんですが、野球観戦中に観戦席をまわっている若い女性の売り子さんがいるじゃないですか、あの人がテーブルウェア・フェスティバルのときも居ました!あの格好で。
売ってるのはお茶やジュースでしたけど、座って休んでいる人のところまで来てくれるので素晴らしいサービスだと思いました。
これかなり大事ですよね。
展示販売会場って特設だから、現金のみでしか取り扱ってなかったりします。
実際はどうだっかと言うと、カード決済ができる店舗も一部ありました。
それは大型、小型のテナントの別なくです。
ただやっぱり少ないですね。個々のテナントのレジの横に、カード決済ができるところは札が立っていましたが、おそらく全体の1割か、それより低いんじゃないでしょうか。
私も会場に着くまではそこまで購買意欲も高くなく、数千円持っていけばいいだろうくらい思っていたのですが、いざ会場についたら欲しいものがこれでもかと迫ってくる!
会場に着いてから現金が足りなくなったから下ろしたいという私と同じ状況になりそうな人、ご安心ください。
わざわざ一度外に出なくても、2階にセブンネット銀行のATMが1台ありましたので、そこを利用すればOKです。
会場の雰囲気
では次は、実際の会場がどんなだったかお伝えします。
おおまかに言うと、テイストごとに分けて食空間を見せる「特集企画」、実際に訪れた人が食器を買える「展示販売」、後に紹介する“テーブルウェア大賞”で選出された「作品展示」の3つに分かれます。
ここはテーブルセッティングだけでなく、庭なども含めて空間のデザインまでしてました。
ここまで来ると家全体まで考えないといけないから、まだ小さなテーブルでいっぱいいっぱいの私にはハードルが高いです。
ハンドメイドで括られたコーナーもあって、こちらもすごくキレイ。
そして、ここではこのハンドメイドのグラスでテイスティングができるという素晴らしいサービスが。
グラスが自分で選べるんですよー。
ドリンクはアルコールもノンアルコールもあるので、グラスに迷ったら、グラスの用途の説明を見て決めるのもアリかと。
私は珍しく昼間からスパークリング、夫はノンアルコールで乾杯。
こういうちょっとした遊びもイベントであると楽しいですよね。
これがね、私も含めて来場者の1番の楽しみでしょう。
だって本当にすごいんですもん、品揃えが。
食器と言っても、和食器・洋食器があって、和食器には土のものから金物、木製や漆のものまで。
小皿・豆皿
平皿
丼もの
すり鉢までこんなに!
ガラス製も。
カトラリーも木製、銀製。お箸ももちろん。
なんせテーブルウェアなので、食卓に関するものなら何でもアリ!
テーブルランナーに
ランチョンマット
カゴに
お盆
もういっぱいいっぱいありすぎて、興奮しすぎて、途中から訳わかんなくなってきてました。
こういうセットで魅せるっていうのもあり。
人もすごいし、まさにお祭り!フィーバーでした。
私、この会場に結局5時間いたんですけど、歩きやすいブーツで行って心から良かったと思いました。
でも来年も絶対行きたいから、その時はさらに歩けるスニーカーにします。
あとそうだ、このフェスティバルの客層が30〜50代の女性がほとんどでしたけど、もちろん若い女性が好きそうなカフェっぽい品揃えのお店もありましたよ。
もし20代でこのイベントに参加してたら、10年後私の歳にはもっともっと目が肥えてるってことでしょう。いいなあうらやましいなあ。
テーブルウェア大賞で選出された作品
展示販売の量がすごくて、それを見て回るだけでも大変なんですが、自分の買いたい食器を探すだけではなく、せっかく来たんだから、プロの人たちの作品も見て勉強したい。
というわけで、ここからはテーブルウェア大賞に応募した人の中から選出されたという展示をご紹介します。
すごくたくさんあったために全部は書ききれないんですが、私がこれいいなと思ったものをできるだけ載せるようにしました。
まずは洋風のテーブルウェアから。
ベースをホワイトまたはブラックにして、そこから食器をレッド、ブルー、グリーン、ゴールドなんかにしてますね。
すべてのテーブルウェアにコンセプトがあります。これは「博士の愛したディナー」。
「海上の結婚式」
「秋空にエール」
「シルバーの輝きにつつまれて」
私は銀食器をひとつも持ってないんですけど、親子代々で継げるって言うし、食器って本当に大事な資産です。
「気がついたら40年〜これからもどうぞよろしく〜」っていうのは、ご家族のことかな。
40年ってすごい。心からご家族を、一緒に囲む食卓を愛していらっしゃるんでしょうね。
「バリキャリ女子の赤ワインパーティ〜25th Annibersary」
ですよね!女子女子してるもの。アヒルいるもの。
「芍薬が咲く頃〜ハッピーバースデイお母さん〜」
「真珠婚式 テーブルに隠されたメッセージ」
続いて和風です。
私、理想のテーブルウェアが和モダンで、もし次に引っ越すとしたら家全体も和モダンにしたいので、今回のコーディネートは非常に参考になりました。
なので洋風より和風の方が画像多めです。
「結の宴」
今は家に置くものをホワイトで統一するっていうのが流行っていますが、20代の若い人だと、食器もホワイトにっていう人多いと思います。
そういうとき、ちょっとアレンジとしてレッドを足すといい感じにオシャレ度が増すし、食器としても揃えやすいんじゃないでしょうか。
多少お祝い感でちゃいますけど、そこは洋食器のデザインにすればいいと思うの。
「両親の金婚式」
個人的にツボです。
でもフツーの平日に夫が仕事から帰ってきて、リビング来てこのテーブルだったらビックリしちゃうよね。ゴールドなんて使ったことないんだもの…。
「My Birthday-「ありがとう」の想いを込めて-」
コレ!頑張ってこのレベルのスタイリッシュさを私は目指したい。
シルバーならお祝い感を抑えられるし、でもオシャレだし、今持ってるホワイトの食器も活かせる。
…と言いつつ、下のような一枚板がある渋い食卓も大好きだったりして。
「夏を嗜む」
「感謝〜青もみじを眺めて〜」
私、昔から料亭とか温泉旅館で出てくるような、小皿・豆皿でいろんな料理が並んでいるのが大好きで。
木箱に3マス✕3マスで9個の小皿が入ってるのあるじゃないですか、ああいうやつ。
あれ見た目がとても美しくて、食べる前からワクワクするんです。そして幸せな気分になる。
なので数年前から小皿・豆皿を集めるのにハマってるんですが、その理想形がこんな感じです。
小皿をたくさん出すと洗い物が増えるし(現実ぅぅ)大変なんですけど、その面倒さよりも美しさが勝つ!
「燕子花の咲く頃に「八ツ橋」でお祝い」
それで、まわりにこうして植物を置く。
前から言ってますが、私は花より緑、特に新緑が好きなので、いつか自分で緑を活けてそばに添えたい。
ちなみにこれは燕子花(カキツバタ)で花だけど、カキツバタが咲くのは5月〜6月、そう、私の1番好きな新緑の季節に咲くんです。
こうやってブログに自分の理想の画を残して、度々見て、いつか叶えるんだ。
「SUSHI PARTY〜青竹の香りをのせて〜」
「喜びも哀しみも幾年月」
ハイセンスですね。
おちょこの他にお椀の高さがありますが、この高坏(たかつき)タイプで高低差を出すのもひとつの見せ方だなと最近学んで、今回のフェスティバルで高坏の小鉢を買いました。
「梅に願う永遠の絆ー家族の合格を祝って」
「春の訪れ〜お花見ひなまつり」
ちょうどこれからですね。エッセンスをとりいれたいところ。
この色たちを合わせられる素晴らしいセンス。私もこのレベルまで行けたらなー!
「新穀の祝い〜郷の秋の味覚を楽しむ宴〜」とのことで、こういう季節感がテーブルウェアの大きな楽しみですよね。食欲増します。
「受け継がれる漆祝い膳〜不断長久」
新緑と同じくらい苔が好きです。
大学生のときは毎年京都に行って庭を眺めてました。
苔の良さを家族がわかってくれないんですけど、それって渋いからか。
いつか和モダンの家に住んだら、食卓にも、そして玄関にもこういった苔玉を置きたい。
「和みの秋」
昔から日本人にとって紫は格調高い色。テーブルウェアにもそれが出てます。
まとめ
いかがだったでしょうか、今回のテーブルウェア・フェスティバル2017のまとめ。
え?読み疲れた?
ですよねー!私も書き疲れました!
ただここまで書ききれたのは、テーブルウェアが好きだから、その気持ちだけです。
これからまたちょっとずつテーブルウェアのことを知って、1年後にまた参加するときまでに、欲しい食器、目指すテーブルウェアをもっと明確にしておこうと思います。
あなたにとっても、今回のレポートが役に立って、より楽しい食卓になれたら嬉しいです。
ちなみに前回のテーブルウェア大賞の全作品はこちらに掲載されているみたい。
今回の2017年(第25回)の作品は、4月末発行の「優しい食卓vol.41」に載るらしいです。
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