アメトーークの読書芸人が面白かった
ネットを見ていたら、おととい、2016年11月10日にやったアメトークの読書芸人が話題だったみたいですね。
私もTogetter(Twitterのつぶやきをまとめたもの)で見ました(家にテレビがないもので録画もできない)。
特に注目されたのが、芸人カズレーザーさんの本棚や本屋の歩き方。
カズレーザーさんは1度買った本は読み終わったら後輩芸人にあげたり売ったりするので本棚を持たないそうで、2回読みたくなった本はまた新うのだと。
理由は、新しく買って作者に印税が入るのが正しいと思っているから。
これってすごい良い考え方ですよね、私もおこづかいに余裕があったらそうしたい。
そして家の本を断舎離のためブックスキャンしすぎて家族にひんしゅくを買った私の後ろめたさも、このまとめによってちょっと軽減されたことに感謝です。
あと本屋の歩き方ですが、図鑑コーナーで昆虫の本とかまで読むって好奇心すごい。
私は新刊本、小説、インテリア、料理、デザインのコーナーはよく回るんですけど、確かに本って文字だけでなく、写真とか画だけのも本ですもんね。
最初と最後のおすすめ本に「マチネの終わりに」があって、私これ見てあー!ってなりました。
Kindle Unlimitedでだいぶ前にダウンロードしたのにまだ読んでない…読んでたら、まとめ見ながらそうそう!って共感できたのにと思うともったいないことした(いやまだ面白いのかどうかも読んでないからわからないんだけどね)。
私はTogetterで言及できるほど読書家でもないし知らない本がほとんどだったので、純粋にこういう本も読んでいる人いるんだとか知れて面白かったです。
で、このまとめ見つつ思い出したことがあって、ずっと前に本屋に行った帰りに思ったことを勢いでスマホのメモ帳に書いておいたんですけど、出すなら今じゃないかと。
ビジネス本コーナーに女性が全然いない
それが、なんで女性ってビジネス書を読まないのかってこと。
私、小説も料理本も好きなんですけど、それと同じくらいビジネス本が好きなんです。
お気に入りの本屋がジュンク堂なんで、新宿店がなくなってからはもっぱら東急百貨店の中にある渋谷店まで足を運ぶんですが、あそこってエスカレーターで上がったところがすぐビジネス新刊本コーナーになっていて、私はあのエスカレーターを昇っている間が最高にワクワクします。
で、実際にその新刊本コーナーについて、棚の端から端まで見て、さらに裏の棚と、裏の裏の棚までビジネス本だから毎回行っているにも関わらずそのつど全棚見るんですが、そのあいだ、1人も女性とすれ違わないんですよね。
立ち読みしている間も、これはちょっと本格的に読んでみたいと試し読みできる席に座って読んでいる間もだーれも女性がいない。
2時間くらい居ても1人も見ない。
男性はいっぱい立ち読みしてるんですよ、若い人も中年の人も。
そして逆に、自分が料理本とかインテリア本、ファッション系の雑誌のところに移ると、そこにはわんさか女性がいるんです。
なんでこんな現象が起きているんだろう。
なぜ女性はビジネス書を読まないんだろう。
女性だってビジネス社会にいるのに
単純にファッションとか料理本は活字が少なくて画像が多いから見やすいというのはありますよ。
しかもおしゃれしたいとか美味しいもの食べたいとか、これは男性より女性のほうが欲求が大きそうだからわかります。
でも活字の問題だけで言えば、それは小説も同じこと。
そして2時間もの間誰ひとりビジネス本コーナーに女性が見えなかったというのは偏りすぎなんじゃないかと。
女性が居ないコーナーとして他にもサイトのプログラミングだとか、経済・政治関係もほとんど見ないですね。
でも極論で言ったら、ビジネス関係なんて、女性でも働いている人はたくさんいるからまったく関係ないわけじゃないし、それは経済・政治関係もそうだと思うんですよ。
だとすると、どうしてそっち関係に興味がないのか、と。
ビジネス本は小難しくて意識高い?
ビジネス本に関して言えば、私は面白いしためになるっていう側にもう立ってしまっているんで、読まない人のほうの側には立てないんですが、よく女子会やっている友だちのことを思い浮かべると、確かにその子も読まないだろうなと想像はできます。
日々の目の前の仕事に追われて、本で理想論ぶち上げられても現実に則さない、そんなことより残業減らしたい、給料もっと上げてくれって思っているはず(これは私も常に思ってるけど)。
なんか小難しくこねくりまわして、自分とは遠いところでゴチャゴチャ言ってんなくらいかも。
あと意識高いとか。
でも実際はデスクをきれいに保つとかメールの時間を減らすとか、こまごました事務処理の部分に効果あることも載っているし、上司がどういうところを評価していて、そのために報連相はどうするのが効果的かとかもあるんですよ。
現場職や事務職でも、課長や部長とは役職的に話せる距離じゃなくても、係長とか主任とかだったら接する人も多いでしょう。
そういうときに活用できることもいっぱい載ってるんですけどね。
そういう積み重ねが、結果として残業を減らして早く帰れる、上司との仕事の連携がスムーズになってストレスが減ることにつながります。
世の中は女性もどんどん働いてー、女性の管理職増やしてーとかなってるのに、肝心の女性が仕事について勉強しないっていうのはどうなんだろうと私的には思う。
女性が書いたものは女性らしさに訴えているように見える
あとあれですね、ビジネス本にたまにおいてある女性の本、あれがよくないのもあるんじゃないかな。
10年くらい前からビジネス本コーナーに行ってますが、いまだに女性の著者はCAとか、販売員とか営業でトップとりましたとかの人で、しかもみんな口を揃えて言うのが「笑顔で接客」「好感度アップの話し方」。
なんか遠回しで“女性らしい”物腰、話し方、やわらかさを出して結果出しましょうみたいな。
いつの時代の話してんだっていう。
逆にDeNA創業者の南場智子さんみたいな本人の頭がキレッキレで大企業を1代で築いた人の本は、あれはあれで一般の働く女性には現実感なさすぎる。
なんかちょうどいい頃合いの、私みたいな係長や主任と毎日やりとりしている女性がリアルの現場でためになる本って誰か出さないものか。
そういう内容は成功者が書いたものではないことになるけど、でもそれだったら男性が書いた本でもいっぱいあるもんね。
成功していたっていなくたって、要は自分の仕事にちょっとでも役に立つことが書いてあったらそれはもう良いビジネス本だってことですよ。
私の書評はビジネス本で差別化を図る
こう書いていて気づいたのが、私も他のたくさんのブログのように書評書いてますけど、差別化を図るとしたら私という女性が読んだビジネス本の感想ってけっこういいんじゃないかなと。
Togetterで盛り上がったのは小説が多かったし、それは男女問わず好きな人も多い。
でもビジネス本読んでる女性ってあんまりいないし、だからこそ、そういう本を探している女性がこのブログから見つけてくれたら嬉しいなって。
今のところは、多くは男性が書いたビジネス本を紹介することになりますけどね。