人がすすめた本を読む
私は普段から人と話していて、プライベートでこの人のことをもっと知りたい、仲良くないたいとか、仕事でこの人の仕事へのマインドを学びたいと思った時は、考え方、物事への捉え方を知るために相手がすすめた本を読むようにしています。
小説でもビジネス本でもジャンルは問いません。
その人が長い間生きてきて、何十冊、何百冊と読んできた中で、ぱっと思いつくものを私に伝えたということは、それが一番その人の心の中で記憶に残ったものでしょうから。
少し前に、宮本輝が好きなんですという同じ会社の男性と話をしたことがありました。
私も宮本輝が好きで、学生の時に集中して何冊か読んだことがあったので、「錦繍」や「優駿」はいい小説ですよねと盛り上がりました。
そのときに、私が一番面白かった小説「ドナウの旅人」は読みましたかと聞くと、相手はまだという。
本当ですかまだですか。宮本輝が好きならあの本はぜひおすすめですと必死に伝えはじめたところで、大人数での食事の席だったので話が途切れてしまいました。
結局その後も本の話はできず会はお開き。
帰り道でなんとなく残念な気持ちになりました。
それが、翌日会社に行ったら、昨日話した男性が私の席に来て、「まるさん、あの本買いましたよ」と私のところに本屋のカバーのかかった新品の「ドナウの旅人」をわざわざ見せにきてくれました。
あれ、昨日の解散は夜9時くらいだったけど…。
「今朝、出勤途中に駅の本屋で買ったんですよ」
まじか!
もうね、すごく感動しました。
私の気持ちを汲んでくれたその思いやりと行動の早さに。
しかも後日、その本の感想と、面白かったのでまた読みなおしているんですよの言葉をもらって二度感動。
読書する人は同じ気持ち
読書する人って、自分が薦めた本を読んでくれたら嬉しいし、相手もきっとそうなんだろうなと思う。
私もその男性の思いやり(本当にその本に興味があって買ったのならそれはそれで嬉しい)に触れて、ああやっぱり自分もそうしようと改めて思いました。
ネット上で人がすすめる本
今回は現実に目の前にいる人なので、感想をお互い言い合ってより深く相手のことを知ることができましたが、私の場合、ネット上で気になった人がすすめる本を読むこともあります。
そういうときはこちらが勝手に読んで、感想を言い合ったりすることもないので完全な一方通行になります。
でもその人の考え方って、感想を言い合うだけじゃなくて、その前段階の選書の時点でわかったりしますからね。
たまに、どっからその本見つけてきたんだというとてつもなく選書が上手い人もいます。
この間、働くことを含めて自分が社会に生み出すものについての本を、あるブロガーがすすめていました。
その人文才があるので毎回自分も読みたくなるんです。
その時もすごい読みたくなって、早速Kindleでポチって三連休に読んでみました。
結果。途中から読むの飽きてきた…。
ま、そういうときもありますよね。
でも自分が面白くなくても、その人がその本のどこを面白いと思ったのかということはわかります。
むしろそれが大事かなと思う。
今後も本としてのハズレを引くことはあるだろうけど、自分はそういう読み方を続けていくつもりです。