初ドラッカー
ついに読みましたよ、初ドラッカー。
ピーター・ドラッカーはオーストリア生まれで、企業や社会について多くの用語や概念を生み出した人であり、特にマネジメントという言葉はその著書とともに代表作と言えるものでしょう。
少し前に岩崎夏海さんが書いた「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」(もしドラ)でもブームになりましたね。
名前は私も知ってて気にはなっていたんですけど、これまで漠然と“なんか難しそう”という理由だけで避けてきました。
でもこの記事で書いた、神田昌典さんの「2022−これから10年、活躍できる人の条件」という本を読んだ後もずっと未来の社会、自分の働き方については気になっていて、その本の中で神田さんが書いていたドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」はすごく興味がわいた。
そこから1ヶ月くらいいつ読もうかなって悩んでたんですけど、10月はサイトを移転したことでほとんど読書できなかったので、再開する今がいいだろうと思って11月はずっとこれだけ朝とか休日にちょこちょこ読んで、ついに昨日読了しました。
ドラッカーって経営者が読むべき本って言われるけど、もちろん私みたいな一介の会社員であり主婦でもある人間が読んだって当然いいわけで、ただこれを自分のリアルの人生にどう活かすかっていうのが問題。
世界の経済、社会、政府や民間企業といったマクロの視点から語られている内容を、どうやって日本に住む平々凡々な30代後半女性まるの人生に影響させるか、至難のワザではありますが感想を含めて書いてみます。
ドラッカーを読んで参考になったこと3つ
先に言っておくと、内容として自分に関係なさそうだなと思った第4部の1章と2章は飛ばしました。
グローバル経済とか国家とかはさすがに自分とかけ離れているというか、まだそこまでの知識は必要ないし余裕もないから。
その上で、私がこの本から自分の将来のために参考にしたいと思ったことは3つあります。
☑ 70代になっても自宅でeラーニングするようになる
☑ 仕事は生活のためでなく生きがいになる
そもそも知識労働者ってなんぞやって感じですよね。
説明します。
知識労働者とは
知識労働者とは、“仕事に正規の労働教育を必要とする人たち”のこと。
本の中では、医者や教育者、弁護士、理学療法士、あとは日本では聞き馴染みがないけど弁護士補助職とかも相当するようですが、要は肉体労働者ではない、何らかのテクノロジーを使って仕事する人のようです。
ということは、今の私のパソコンを使って仕事するのもそれに入るのかな。
で、ドラッカーは、これまでの歴史から、農業をしていた人が減っていくように、今の製造業にたずさわる人も今後減っていくだろうと(現にアメリカでは減少しており、日本はまだ割合としては多いけどいずれそうなるだろう)。
2030年(これを言っていたのは2000年くらい)には知識労働者が最大層になるって言うんですが、今は2016年。
あと10年ちょっとしたら本当にそうなるんでしょうか…。
70代になっても勉強する
働く人は会社の社員になることはなくなり、会社と契約を結ぶかたちになると言います。
会社に属するのではなく対等になる。
では働く人はどこに属するかというと、同じ仕事の専門家同士のつながりができるとのこと。
そして、専門家であり続けるために、常に、70代になってさえその仕事のための勉強を続けていくことになるらしい。
仕事が生きがいになる
ドラッカーは、いずれ人は現在のようにお金を稼ぐ、いかに労働時間を減らすかよりも、仕事に生きがいを求めるようになると言ってますが、これほんと?
私は仕事に生きがいまで求めたことがないからわからないんですけど、そんな自分でもいずれそうなるのかな。全然想像つきません。
知識労働をすると、その人にとって重要なことは金銭的な安定よりも社会的な位置づけと豊かさになるんだって。
そのかわり、知識による競争が激しくなるので、そこで非競争的なコミュニティに入ることでその問題を解消する(これが神田さんも言っていたNPOの役割)
まとめ
常に勉強していないといけないというのは辛いことかもしれません。
でも、“知識社会は、上方(経営幹部、管理職、専門職)への移動に制限がないという初めての社会である。”
“誰もが無知の状態からスタートする。”
日本だといい大学に入ればいい会社に就職してお金を稼げるというチャンスがありますが、出生や親の職業が子の仕事を決めることがあるヨーロッパやアメリカでは、これは大きな転換期なんでしょう。
知識は相続できないぶん、自ら獲得しようとすれば、アクセスすればそれにたどり着ける。
能動的にどんどん動いていく人ほど、どんどんチャンスを掴み、自分が望む生活をできる世界になるっていうこと。
ということで、本当に2030年になったらそういう世界になっているかはわからないけど、もしそうなった時のために、自分も引き続きいろんなところにアンテナを張って情報を集めるようにすること、そしてすぐ動けるように身軽でいることが大事だなって改めて思いました。
女性だからこの仕事はできないorしない、60代でそろそろ仕事も終わりが見えてくるというのもなくなるなら、それにも対応できるように、自分から選べる状態でいるために、真っ暗闇の2030年に向けて30代からでもヒントになることを手探りしよう。
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